従来から当社では, 香料分析をする際の主要な機器としてGC/MSを用いてきたが, 旧システム本体のミニコンではクロマトグラムのピーク面積計算ができず, 別の機器を用いなければならなかった。つまりGC/MSでの成分検索結果を一括してデータ出力ができなかったため, それぞれを手動で修正し, 照合させる必要があった。さらに, このシステムでは一時に一データしか処理できず, データを出力するのにかなり時間がかかっていた。
そこで, 本レポートではデータを一括してGC/MS本体から外部PCまで転送でき, そのPCで迅速かつ簡便に測定結果を検索, 編集できるデータ処理システム (PC-LANシステム) を構築したので報告する。このシステムでは, PCだけで測定結果をすべて処理でき, PCを複数台接続できることから, 短時間でかつ同時に複数の分析ができるようになった。またライブラリ条件検索も旧システムに比べて格段に速くなった。
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