詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "中脘穴"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • —支節煩疼と心下支結についての古典的考察を含めて—
    大谷 かほり, 木村 容子, 伊藤 隆
    日本東洋医学雑誌
    2018年 69 巻 2 号 168-172
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/08
    ジャーナル フリー

    体のほてりを伴う不眠に,柴胡桂枝湯が有効であった3症例を経験した。症例1は50歳男性で体幹と手足のほてりを伴い,症例2は57歳女性で背中を中心としたほてりの他,手指の変形性関節症があり,いずれも手足の症状が支節煩疼の応用と考えられた。症例3は別の57歳女性でのぼせと体のほてりを訴え,支節煩疼の所見は明らかではなかったが,過去に腕の発疹を繰り返す症状があった。ほてりと寒気の繰り返しは憎寒壮熱の応用と考えられ,全例に胸脇苦満を認めたが,心下支結に相当する所見は症例1が心下痞鞕と腹直筋の緊張,症例2が中脘の凝り,症例3が軽い心下痞鞕と全て異なっていた。いずれの所見も古典に同様所見の記載があり,柴胡桂枝湯の腹候は複数ある事が窺われた。更年期世代,四肢末端の冷えがない,中間証からやや虚証,ほてるが冷やすと寒いという共通点もあり,このような症例では,柴胡桂枝湯は男女問わず鑑別処方の1つになり得る。

  • 佐藤 美和, 福島 正也
    日本東洋医学系物理療法学会誌
    2019年 44 巻 2 号 91-96
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/05/20
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】起立性調節障害(OD)は、思春期に好発する循環系を中心とした自律神経機能不全とされ、 不登校等の原因になることも多い。本稿は、薬物療法の効果が十分に得られなかったOD 患児に 鍼灸治療を行い、改善がみられた症例を報告する。
    【症例】14 歳、男性、中学生[主訴]起床困難、入眠困難[現病歴]X-1 年1 月頃から食欲不振、 入眠障害、起床困難を生じ、登校が困難になった。近医小児科でOD の診断を受け、薬物治療を 行うも改善しないため、X 年1 月に鍼灸治療を開始した。[現症]起床困難、午前中の体調不良が みられ、学校は遅刻・欠席が続いている。その他に、四肢の冷え、腹痛、食欲不振等がある。生 理機能検査では、OD テスト:陽性、体位変換負荷サーモグラム(立位、臥位):陽性、24 時間ホ ルター心電図パワースペクトル解析:LF<HF(副交感神経優位)で異常が認められた。[服用薬物] ミドドリン塩酸塩(2㎎ )・3 錠、スボレキサント(20㎎ )・1 錠等。[治療]自律神経機能の調整を目 的に、1 ~ 2 週間に1 回、計16 回の鍼灸治療を行った。1 ~ 5 診目は、頭頂部・四肢・腹部への 置鍼術(10 分、16 号40㎜、刺鍼深度5 ~ 15㎜)、手指・足趾爪甲角部への棒灸を行った。6 診目 以降は、頭頂部・背部への鍼通電療法(50Hz 間欠波、10 分、 20 号40㎜、刺鍼深度5 ~ 15㎜)を 追加した。効果判定のため、2 診目以降のOD 症状、登校状況、3 診目以降の起床時血圧の記録を 依頼した。
    【結果】2 ~ 4 診目(21 日間)は、遅刻・欠席が93%、起床困難が67%、腹痛が67%、食欲不振 が24%の日に認められた。13 ~ 16 診目(30 日間)は、遅刻・欠席が0%、起床困難が0%、腹痛 が3%、食欲不振が0%の日に認められた。OD 症状および自律神経機能の改善が認められたため、 16 診で治療を終了した。
    【考察】藤原ら(1997)の報告同様に、鍼灸治療は自律神経機能を調整し、OD を改善したと考える。
  • 平澤 一浩, 小野 真吾, 塚原 清彰
    日本東洋医学雑誌
    2022年 73 巻 2 号 203-206
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー

    めまいの原因は痰湿が多いとされ,多くは利水剤を用いて治療される。しかし,近年はめまいの発症要因も多様化,複雑化しており,頻用方剤では治療に難渋する症例も時折経験する。今回我々は,五積散が有効であった慢性難治性めまいを経験した。

    症例は70歳女性。2年前から歩行時にふらつくめまいがあり,近医を受診し特に異常は指摘されず,内服加療を行うが改善なかった。当科でも初診医より苓桂朮甘湯,半夏白朮天麻湯,五苓散,補中益気湯,加味逍遙散,釣藤散,真武湯が処方されたが改善なく,著者が担当を引き継いだ。起立性調節障害と診断し,トフィソパムを処方したが改善は得られなかった。東洋医学的診察により,食積に伴う痰湿が病態の中心で,気滞と血瘀も合併していると診断。五積散を投与したところ,16週の経過でめまいが改善した。

  • 松本 桜, 岩橋 麻子, 清松 諒太, 竹部 隆江, 白井 明子, 小川 真生, 津田 昌樹, 小川 恵子
    日本東洋医学雑誌
    2022年 73 巻 2 号 190-196
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー

    慢性疼痛は精神症状などの非器質的要因が加わることで病態が複雑になり,治療に難渋することが多い。このためガイドラインでは痛み以外の周辺症状にも対処を求めている。

    症例は60代男性,精神不安を伴う非定型顔面痛に対し,西洋薬の服用やトリガーポイントブロックなどあらゆる治療を施行するも副作用が強いか無効のまま1年が経過していた。

    本症例では湯液と鍼灸を併用し,漢方医学概念に基づく共通した診断によって「心」の異常と瘀血を主証として治療を行った。鍼灸師は患者と十分な時間を共有し精神的・身体的両面からその痛みや症状を理解して治療を行った。これにより,痛みに対する破局的思考・不安・とらわれ・回避行動といった4つの因子は改善し悪循環を抑制, 患者の心身の痛みを緩和し,QOL を改善させた。

    心身一如の考えに基づく漢方医学は,多様な周辺症状が複雑に絡み合う慢性疼痛に対して有効であることが示唆された。

  • 自律神経
    2014年 51 巻 2 号 71-138
    発行日: 2014年
    公開日: 2023/06/29
    ジャーナル フリー
  • 自律神経
    2018年 55 巻 4 号 231-325
    発行日: 2018年
    公開日: 2023/06/29
    ジャーナル フリー
  • 自律神経
    2012年 49 巻 4 号 187-272
    発行日: 2012年
    公開日: 2023/06/29
    ジャーナル フリー
feedback
Top