本研究は近年の著しい高齢化、過疎化の進む離島の生活環境を改善し、離島の生活圏を構成するための政策を検討するための基礎的な材料を提供するものである。いくつかの研究より指摘されている自島での生活需要の不足をより大きな商業施設や生活施設を有する島や本土の都市で補う活動があり、これらは交通環境の改善などにより、よりよく促進されることが報告されている。本研究は、特に買い物行動に着目し、島内での買い物の不足分を島外の地域の求める行動を交通環境、都市の持つ供給能力から表現できるモデルを構築し、長崎県五島列島における10の島で買い物行動の調査を行い、島外、島内での買い物行動を把握した後、モデルの現状の再現性を確認し、パラメーターを求めた。
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