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クエリ検索: "今野亜美"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • −看護師へのインタビューを通して−
    中武 麻美, 今野 亜美, 川路 美沙子, 倉野 なみ子
    日本重症心身障害学会誌
    2015年 40 巻 2 号 247
    発行日: 2015年
    公開日: 2021/03/10
    ジャーナル フリー
    目的 重症心身障害児(者)の筋緊張亢進に対して、実践されている看護ケアを明らかにすることを目的とした。 対象 A病院の勤務年数が5年目以上の看護師3名 方法 筋緊張亢進のある患者の観察項目や対応方法等の半構成面接を実施し、ICレコーダーに録音して逐語録を作成した。意味を損なわないようにコード化し、意味内容毎にカテゴリー・サブカテゴリー化した。分析は質的研究経験者と検討を重ね、メンバーチェッキングし、信頼性と妥当性の確保に努めた。A病院倫理審査委員会の承諾を得て実施した。 結果・考察 5つの【カテゴリー】が生成された。【筋緊張亢進時の状況を全人的に把握する】は、様々な所見の観察や、筋緊張亢進時と普段の様子を比較する内容のサブカテゴリーから構成された。【筋緊張緩和をはかるための具体的な方法】は、不快の除去方法や与薬等のサブカテゴリーから構成された。【筋緊張亢進した時のための備え】は、対応方法の共有やスタッフ間の連携という内容等のサブカテゴリーから構成された。【二次的障害の予防】は、呼吸状態の悪化や打撲を防止する方法等のサブカテゴリーから構成された。【筋緊張亢進を未然に防ぐ具体的な方法】は、事前に不快を除去する方法や快刺激を与える方法等のサブカテゴリーから構成された。看護師は重症心身障害児(者)の外面だけでなく内面も観察し【筋緊張亢進時の状況を全人的に把握】することで、筋緊張亢進の誘因探索に努めていた。把握した情報をアセスメントし、個々に応じた【筋緊張を未然に防ぐ具体的な方法】や【筋緊張緩和をはかるための具体的な方法】を模索しながら、【二次的障害の予防】をしていると考える。筋緊張亢進後の対応を予測し、収集した情報や経験を通して、【筋緊張亢進した時のための備え】を行っていると考える。これらは、筋緊張亢進時の特徴的な看護ではなく、普段行う様々な看護ケアを駆使しているものであった。
  • 丸澤 由美子, 横山 尚子, 樋廻 旬子, 大橋 浩, 高橋 純哉, 村田 博昭, 藤澤 隆夫, 庵原 俊昭
    日本重症心身障害学会誌
    2015年 40 巻 2 号 247
    発行日: 2015年
    公開日: 2021/03/10
    ジャーナル フリー
    はじめに 強度行動障害の他害や自傷行為への対応は、きわめて困難で、家族は疲弊しやすい。Aと母親を対象に「外来における個別対応」を行った結果、Aの問題行動が緩和され、母親の感情に変化が生まれたので、報告する。 対象 強度行動障害、最重度知的障害、自閉症スペクトラム症をもつ24歳女性A。強度行動障害スコア20点。有意味語はみられない。自宅外で問題はないが、自宅では少しのことで他傷等の問題行動を起こし、母親が身の安全を確保するため、トイレに閉じこもる等の対応をしていた。 方法 2014年9月〜翌年3月に計10回の面談を実施した。各回、面談の前半は担当者とAが一緒にAの好きなこと(折り紙等)をし、後半は母親を交えて話をした。母親にはAを褒めることに重点をおいてもらった。母親の悩みや不安については、面談時には話さず、日記に書いてもらい、次回持参して頂いた。 結果と考察 10回の面談終了後、強度行動障害スコアは11点まで減少した。「日記」という方法を用いたことで、母親がAの前で担当者にAのマイナス面を伝えることが減少し、Aは褒められる経験が増加した。母親は担当者にプラス面を伝えなければならないとの思いから、Aのプラス面に目が向いた。このとりくみを通じて、(1)担当者が母親のAへの思いを受け止め、(2)Aの成長を互いに確認し、喜び合い、(3)Aの子育てについての気づきや安心を得て、(4)日々の小さな気づきを後で振り返る、という機会が得られた。最終回で母親は「指導を受け、世界に色があることを知りました。今まで私の世界は真っ暗でした。世界は、こんなに明るいのですね」と話した。母親が日々抱える子育ての現状を日記から読み取り、母親への精神的な支援において何が必要かを探り、生活に根差したより具体的な対応方法の提案を行うことが、結果として強度行動障害の問題行動を低下させる一役を担うと推察できる。
  • 日本重症心身障害学会誌
    2015年 40 巻 2 号 165-190
    発行日: 2015年
    公開日: 2021/03/10
    ジャーナル フリー
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