京都議定書の発効, バイオマス・ニッポン戦略, 環境三法, 有機農業推進法 (仮称) など, 持続可能な地域や農村づくりのため近年, 法律や制度が充実してきた。同時に地域住民の国産有機農産物を通した食料に対する安全安心, 地域のゼロエミッションに対する関心が高まってきている。本報では, 農村社会の発展に資することを目的として, 新潟県阿賀野市 (旧笹神村) における有機資源を活用した農業とその関連事業を紹介する。特に, 冬期湛水不耕起稲作 (冬水田んぼ) に着目し, その生物多様性と土壌肥沃化について紹介する。
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