整形外科の外来看護に関する現状を検討するため,「整形外科」「外来看護」「外来」「看設」「人工関節置換術」
をキーワードに,医学中央雑誌Web版(Ver.4) で検索可能な1983年から2008年までの国内文献の検索を行い,
30件の文献を得た.これらの文献から「整形外科の外来看護に必用な要素」を読み取り分類した結果,文献は「患
者の生活上の困難や問題」「身体を管理することに関する患者・家族の意識」「患者教育」「外来看護業務改善への
提言」の4つの要素に分類された.「患者の生活上の困難や問題」の文献は11件であり,看護師による術前外来
からの関わりの必要性,退院後の継続看護の必要性やあり方について述べられていた.「身体を管理することに関
する患者・家族の意識」の文献は8件であり,外来看護師に必要な能力,医療スタッフと患者とが信頼関係を築
いていく必要性, さらには看護部門と他部門との連携の必要性が述べられていた.「患者教育」の文献は6件であ
り,手術予定の患者では術前外来での患者指導が有効であるという結果が示されていた.「外来看護業務改善への
提言」の文献は5件であり.クリテイカルパスの活用や課題について述べられていた.
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