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クエリ検索: "内藤裕文"
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  • 斉藤 康憲, 田村 直健, 廣瀬 一美
    水産増殖
    2001年 49 巻 2 号 161-166
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/01/31
    ジャーナル フリー
    本邦産オオクチバスには舌歯保有魚と未保有魚の混在が認められた。舌歯は基舌骨の狭窄部上を中心に,円形ないし楕円形の舌歯群を形成する。各舌歯は先端部がキャップ構造をした円錐歯で,舌歯群の中心に向かって緩やかに湾曲し,基舌骨に蝶番性結合をしていた。体長9~65mmの琵琶湖産仔稚魚を用いて,標準体長と舌歯数との関係について調べた結果,体長40mmまでの個体では舌歯数1~8本,41mm以上で3~33本と,体長40mmを境に保有数に大きな変化が見られた。霞ヶ浦産および芦ノ湖産個体の比較では,舌歯保有率および平均舌歯数において,芦ノ湖産の44.0%,10.1本に対し,霞ヶ浦産では82.4%,20.4本と,約二倍高い値を示した。湖沼ごとの性別の差を見ると,舌歯保有率では,いずれも雌雄ほぼ同じ値であったが,平均舌歯数は霞ヶ浦産で雄32.1本,雌8.7本と雄の方が,芦ノ湖産では,雄8.4本,雌35.0本と雌の方が多い数を示した。しかし,これらの数値に有意差は認められなかった(t検定,p>0.1)。本種の舌歯は存在形態や保有状況から,稚魚期における摂餌補助器官であることが示唆された。
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