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13件中 1-13の結果を表示しています
  • 香ノ木 隆臣
    英文学研究 支部統合号
    2023年 15 巻 127-129
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 渡部 直己
    日本文学
    1994年 43 巻 3 号 35-45
    発行日: 1994/03/10
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    小説における「描写」は、近代日本文学の表象技術史上のいわば最大の輸入品であり、近代小説の問題の過半はその「描写」の質の変遷と共にあったといってよい。とりわけ、その長さのはらむ逆説、すなわち描写量と反比例してみずからの再現機能に不意の変容を余儀なくされる対物描写は、リアリズムの一種原理的な不可能性を暴きたてるきわめて両義的な要素である。描写の長さが不可避的にはらみこむこの変容は主に、(1)叙述(ナレーション)と虚構(フィクション)の両軸上における時間性の齟齬(2)虚構空間の混濁(3)再現から産出性への萌芽として見出されるが、本発表においてはまず、泉鏡花『式部小路』の一節をもとに右三点を明らかにしながら、描写という危険な要素の持つ複雑な性格を押さえたうえで、現代の小説家たちの描写の在り方を、具体例とともに検討する。そこでは、現在の若い作家のうち、島田雅彦、小林恭二、高橋源一郎といった男性作家が描写の両義性に対し比較的過敏であるゆえに、描写抜きのテクストを志向するという一方の現象と、鷺沢萌、山田詠美、小川洋子といった女性作家における描写志向とその質とを対照させたい。そのことによって、描写という歴史的産物に対する、批評的逃避と反動的追従の現状を指摘し、同時に、現代の文学風土の<電通>的性格を検証する。引用例は、鷺沢萌「川べりの道」、山田詠美「ベットタイムアイズ」、小川洋子「ドミトリイ」、日野啓三「牧師館」など。
  • 米田 利昭
    日本文学
    1984年 33 巻 6 号 13-23
    発行日: 1984/06/10
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    「門」に登場する人物の一人、<甲斐(かい)の織り屋>とは何者だろう。富士の北影の焼け石のころがる小村から、反物をしょって都会へ来る行商人だが、その村の描写が、子規の「病牀六尺」に出てくる新免一五坊からの聞き書きと類似するので、同じ材料からではなかろうか、とわたしは疑った。しかし、ちがうらしい。<甲斐の織り屋>は事実の反映ではなく、その頭髪の分け方が安井を思わせるように、宗助の過去をよびおこし、彼の内部にねむる罪の意識を引き出すためのしかけだった。だが同時に、それは、現実にある日本人の生活の貧しさ、つつましさを示して、都会に生活する日本人に反省の材料を提供するものでもあった。ここから出発して、主人公宗助が日常生活のあいまに抱く想念はどのようなものか、さらに彼がその想念に追われるようにして体験する<異なる時間>とは何か、を見て、生の不安と共に社会不安の中に人は生きるものだ、と作者漱石がいっている、とそのようにわたしは「門」を読んだ。
  • 『神風連史話』の解体と再生
    山口 直孝
    昭和文学研究
    1996年 32 巻 103-114
    発行日: 1996年
    公開日: 2023/05/15
    ジャーナル フリー
  • 野口 寿一
    箱庭療法学研究
    2018年 30 巻 3 号 3-13
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/02
    ジャーナル 認証あり

    本稿では,ウイルスを,一個体としての内部構造をもたない主体のあり方を表わすイメージとして捉え,ウイルスの実現過程に注目して主体生成のプロセスを捉える観点を提示した。洗浄強迫の背景に主体の脆弱さが窺える中学生男子の事例を検討した。来談当初,彼は,自身の思いを語ることができず,包まれたエリアの内に留まり続けようとする自閉的なあり方を呈していた。やがて,ウイルスが感染を拡大していくイメージを描画と物語で表現し始めた。それは,既存の作品のコピーのような物語であったが,彼がまるでウイルスのように宿主を見つけて世界と関わり始めたことを示していた。そのプロセスを経て,自己感覚がまとまりを得ていくと共に,宿主から離れた視点が生まれた。このとき,宿主から剥がれるように「私」の内面が成立したと考えられた。ウイルスの感染が広がるイメージは,主体の脆弱な者が,対象との接触を通じて主体となろうとする動きを示すものとして理解された。

  • 木原 孝博, 清水 民子, 作田 啓一, 岡本 夏木, 二関 隆美, 諸岡 和房
    教育学研究
    1985年 52 巻 1 号 33-42
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/01/13
    ジャーナル フリー
  • 正道寺 康子
    物語研究
    2022年 22 巻 243-258
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 仲尾 唯治
    保健医療社会学論集
    1992年 3 巻 12-23
    発行日: 1992年
    公開日: 2020/03/24
    ジャーナル フリー

    The purpose of this paper is to discuss the psycho-social situation of PWA/PWARC in San Francisco. In order to accomplish this objective, four terms of participant observations on PWA/PWARC were conducted in 1987 and in 1989.

    Through these observations, we obtained findings such as grief care and cares for substantial abuse, positive life and having something to live for, and those of psycho-social supports are of urgent importance for PWA/PWARC.

  • ―労働の女性化と女性就業のインフォーマル化―
    チャンタナ ワンゲーオ
    国際開発研究
    2013年 22 巻 2 号 31-40
    発行日: 2013/11/15
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    世界人口の半数が仕事の三分の二を遂行しているのに、生産された富の10%も自由に使えないなどということがどうしておこっているのだろうか? 世界のフォーマルな労働力への女性の参入は増えているのに、政治的権力に占める影響は低下傾向にあるとは…

  • 木村 正俊
    神奈川県立外語短期大学紀要 語学編
    1976年 7 巻 23-42
    発行日: 1976年
    公開日: 2018/02/22
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • ムンバイのミドルクラスにおける家事労働と相互依存性
    田口 陽子
    文化人類学
    2019年 84 巻 2 号 135-152
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/11
    ジャーナル フリー

    人類学における親族論は、生殖医療技術の発展や、多様な婚姻制度の拡大や、グローバルなケア労働の再配置によって、再活性化してきた。「親族とは何か」という問いがより根本的に揺さぶられるとともに、親族関係を成り立たせている物語が切実な問題として立ち現れてきた。本稿は、インド都市部の世帯運営を事例に、相互に依存する関係のなかに生きる人々が、どのようにその関係を組み替えうるのかを考察する。そのさい、フィクションという視点から親族関係をとらえなおそうとする議論と、社会的想像力やモラリティの変容をめぐる議論を補助線とする。ムンバイの世帯という単位から親族を論じることで、社会と家族や公的領域と私的領域という境界にとらわれることなく、労働や責任や期待をめぐる語り口と実践を通して、人間のつながりや関係性を照らしだすことを試みる。

    まずは、生物学的なものと社会的なものの区分を所与とせず、関係性をとらえなおそうとしてきた人類学的な親族論と物語をめぐる論点を整理する。つぎに「世帯」という単位を参照枠とし、グローバルなケア労働に関する議論を経由したうえで、インドにおけるヒエラルキカルなモラリティの変容について検討する。現代インド都市部における家事労働者をめぐる状況には、カースト分業/紐帯に、消費者の選択と労働者の権利をめぐる問題が入り込み、ヒエラルキーと交換という異なるモラリティが絡みあっている。本稿は、ムンバイを舞台に、一見ふつうの世帯の形成と維持を、民族誌的な物語として描いていく。そうすることで、日常的に作り出されている「奇妙な親族」に光を当て、婚姻と血縁からなる家族の規範に依拠するのではなく、また同等な個人間の交換に移行するのでもなく、別の形でつながりを想像し、他者との相互依存的な関係を構築していく可能性を考える。

  • 古川 久雄
    東南アジア研究
    1991年 29 巻 3 号 235-305
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー
    This study describes the plowless agriculture characteristic to the tuber and rice culture of the trans-equatorial zone. Although various types of plow and harrow are in use today, their introduction is rather late. In Java the plow came into general use in the Dutch time, even though it is mentioned in epigraphs and illustrated in the caryings of the eighth to ninth century. Common cultivation technology before the Dutch period presumably consisted of tillage by digging stick and paddle-shaped hoe, weed cutting by use of a long knife. and soil preparation by buffalo or cattle-trampling. This surmise is based on the fact that these technologies and tools are still in popular use in Malaisia, the trans-equatorial zone from Madagascar, through Indonesia, to Melanesia, Micronesia and Polynesia. Together with these ancient traditions, ancestor souls and earth spirits are still often invoked for permission to open the land and for successful cultivation. Various rites, offerings and omens are observed, some of which are very similar in notion and form to those surrounding the worship of Osiris, the Egyptian god of crops, who returned after death. The concept of revival in funeral rites, megalithic altars and graveyards, some of which are similar to the terrace pyramids of ancient Egypt and Ziggurat of West Asia, are broadly distributed in Malaisia. The coexistence of plowless agriculture on one hand and traditions that originated in West Asia on the other suggest the possibility that a plowless zone and plow-cultivation zone have been in contact for several millenia. The author surmises that the trans-equatorial cultural zone was formed through this wide-ranging contact.
     The oldest form of agriculture in the plowless zone is probably tuber-cropping. Its distribution in the Neolithic era would have been much broader than it is at present ...
  • 日本小児科医会会報
    2021年 62 巻 2-211
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/07
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