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クエリ検索: "加藤順彦"
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  • 小尾 栄子, 村松 照美
    日本地域看護学会誌
    2018年 21 巻 3 号 56-63
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/20
    ジャーナル フリー

    目的:在留外国人の母親が妊娠期から育児期に行政保健師から受けた支援を明らかにする.

    方法:研究参加者は,本研究に参加同意を得たA県内在住の在留外国人の母親6人.2016年12月に半構成的面接法で必要時通訳を介し面接を実施した.録音データを逐語録にし,保健師から受けた支援を意味のあるひとつの文章群として抽出し,質的に分析した.

    結果:母親6人は10~40歳代のアジアと南米出身者であった.保健師から受けた支援は,母親の『妊娠期』『育児期(乳児期)』『育児期(幼児期)』の3つの時期において整理した.『妊娠期』は,《妊娠中の健康管理に必要な知識や情報を分かりやすく伝えてくれた》等の4カテゴリー,『育児期(乳児期)』は,《母親の育児と母国の育児文化を認めながら指導してくれた》等の7カテゴリー,『育児期(幼児期)』は,《母親の心配な思いに寄り添い対応してくれた》等の4カテゴリーに収れんされた.

    考察:在留外国人が保健師から受けた支援は,妊娠期には,母子健康手帳交付時に保健師が妊婦を把握することで在留外国人にとって保健師との信頼関係を構築し安心して支援を受ける機会につながった.育児期(乳児期・幼児期)には,保健師が母親への素早いフォローを病院と連携して行うことで,適時な養育支援に繋がり,また,在留外国人母の情報からの孤立や孤独感に対して継続して相談を行い,安心を与える効果をもたらしていたことが示唆された.

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