ABL(Asset Based Lending)は会社のキャシュフロー、財務内容に関わらず、流動資産を担保に融資する手法であり、担保による回収の確実性から米国ではDIP ファイナンス等を主として取扱いが増加している。日本においても、新たな融資手法として認知されつつある。ABL は、流動資産の担保によって回収が確実となる融資であるだけではなく、モニタリングを通して企業との強いつながりをもつマーケティングの構築が可能となり得る。企業のインテリジェンス活動として重要な役割を果たすと考えられるのが特定企業の行動あるいは意思決定プロセスを監視するためのモニタリングである。取引先のモニタリングをするための対象となり得る1つのツールとしてABL の活用と対象となる情報について論述するものである。
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