コロナ禍の実習を経験した看護学生の二次元レジリエンスの関連要因を明らかにする目的で,全国の看護系私立大学6校の4年生560名を対象に自記式質問紙調査を実施し,3年次の実習を含む経験を尋ねた。回収数279名(回収率49.8%)中で,使用した二次元レジリエンス要因尺度の回答に欠損や重複がある者,最終学歴が大学・准看護学校の者,年齢の回答がない者を除いた239名(有効回答率42.7%)を解析対象とした。二次元レジリエンス総合得点は,77.90点±9.93(Mean±SD),最大値101点,最小値51点であった。重回帰分析(自由度調整済み決定係数,0.346)の結果,二次元レジリエンスの関連要因は,「コミュニケーション演習は好きだ」,「自分の気持ちをグループメンバーと共有できた」,「自分を評価しそれを受け入れる力がある方だと思う」,「実習グループの仲間と仲が良かった」であり,これらの要因が大きいほど二次元レジリエンスが高い可能性があることが明らかになった。看護学生の二次元レジリエンスを高めるにあたっては,オンラインや学内実習においてもコミュニケーションが好きと思えるような,仲間との協同学習で達成感を得られる演習,自分の良いところと課題も評価し受け入れられる力を伸ばす実習指導などの具体的な方策が今後の課題である。
抄録全体を表示