放射化分析におけるγ線測定において,壊変時にカスケード状にγ線を同時に放出する核種を高感度に測定するために,コンプトンバックグラウンドを低減できる
同時計数法
の検討を行った。同軸型Ge検出器とその周りをコンプトン散乱γ線検出用の井戸型NaI(Tl)検出器で囲んで
同時計数法
で測定し,マルチパラメーターMCAを用いた同時計数スペクトルと同軸型Ge検出器のみの通常計数法のスペクトルを同時に得た。この方法により3種類の標準物質(河川底質,Typical Japanese Diet,耳石)と鉄遺物中の7元素(Se,Hf,Ba,Cs,Co,Sb,Sc)の分析を行った。標準物質については認証値とよく一致した結果が得られた。
同時計数法
では,通常計数法に比べてほかの妨害核種によるγ線が除去でき,微弱なγ線が検出できるため,微量な元素まで定量できた。
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