GIGAスクール構想による1人1台の端末活用の量的,質的な向上を促すためにデジタル・シティズンシップ(以下,DC)の考え方や授業実践が広まりつつある。DCを教育基本計画の基盤理念として配する基礎自治体も増えている。一方で,日本の学校の教師が自前でDCのオリジナル授業の設計をしようとしても,日本の教師向けの情報は乏しく,困難な状況にある。
DCの授業は,児童生徒の置かれているデジタル環境が一人ひとり違うことを前提として,幾つかのキーコンセプトを踏まえた授業設計が求められる。
本研究では,DCの授業設計上の留意点を検討し,教師が自力でオリジナルのDCの授業を比較的容易にできる授業設計のための「ガイドライン案」を提案する。
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