本報告では,教科書だけを使った座学を中心にした経済的分野の学習ではなく,日常生活の中で起こりうる出来事をシミュレーションすることで学んだ知識を楽しみながら体験することがどのような教育的効果があるかを発表した。グローバル化の進展に伴いより複雑化する経済社会で生きていく初等中等段階の経済学習の目指すところは,より現実の生活に即した内容を授業でシミュレーションしていくことで生徒個々の経済に対する知識や思考・判断力の向上につなげていくことである。その結果として国民1人1人の合理的判断力の向上にもつながり,賢い国民の育成につながると考えた。
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