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クエリ検索: "和田譲治"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 矢野 重信
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1989年 1989 巻 5 号 769-783
    発行日: 1989/05/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Ni(II)錯体の配位窒素原子をアンカーとして, 糖質(アルドース, ケトース類) を N-グリコシドとして含む配糖錯体の系統的な合成, 単離, 同定を行なった。Co(III)錯体の13C-NMRスペクトルにおいて, 配位アミノ基の部分的重水素化によるシグナル分裂の検討により, N-グリコシド結合の生成を確認し, さらに, 実測の NMR パラメーターからの惰報を基にした半経験的分子軌道法計算により糖部分の立体配座解析を行なった。Ni2+イオンとN-置換ジアミンの協同効果により, 立体特異的な炭素骨格の転移をともなうアルドースのC-2位の速やかなエピマー化の誘起, および一方のエピマーの選択的取り込み反応を起こすことを見いだした。この反応の機構を, AB, CD, NMR, EXAFS 法などによって検討した。このエピマー化反応を用いて, 天然に豊富な 1~6 結合の二糖類のグルコース末端からマンノース末端への変換に成功した。さらに, Co2+イオン, ほかに, アルカリ土類金属および希土類元素の一部でもエピマー化が起こることを見いだした。特に, Ca2+-モノアミンという簡単な系においてケトースの生成をともないながらも立体特異的炭素骨格の転移をともなうエピマー化が速やかに進行することを明らかにした。
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