1995年兵庫県南部地震と2011年東北地方太平洋沖地震の2地震を対象として、鉄道高架橋区間での地震被害データを整理し、その結果をもとに鉄道高架橋区間の地震被害関数を作成した。鉄道高架橋区間では、震度5弱より軽度被害が発生しうること、及び震度6弱より重度被害が発生しうることを示した。また、2地震の間で鉄道高架橋区間の震度階ごとの被害率を比較した結果、2011年東北地方太平洋沖地震の重度被害率は1995年兵庫県南部地震よりも低くなっていた一方、軽度被害率は増加し、軽度被害と重度被害を合計した被害率は2地震の間で同程度であったことを示した。
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