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クエリ検索: "外山晴菜"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 浅野翔平, 山根達也,
    外山晴菜
    , 澁澤佳佑, 関香那子, 小澤美貴, 飯塚優子, 篠原智行
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2016年 35 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2021/03/12
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに】意欲が低い患者ではリハビリテーション(以下リハ)が円滑に進まず、一方、意欲が高い患者では介入量が確保し易く、ひいてはリハ効果が得られやすいと考えられる。今回、高齢肺炎患者におけるリハ効果と意欲との関連性について検討した。

    【方法】当院医療倫理委員会の承認を得た上で調査を実施した(第117 号)。平成23 年9 月から平成27 年2 月に当院に入院し、リハを実施した65 歳以上の市中肺炎患者288 名のうち、入院前自立度が「障害高齢者の日常生活自立度判定基準」のランクA2 以上であり、A-DROP システムにて重症度が中等度以上と診断される86 名を対象とした。入院中に脳梗塞を発症した者、死亡した者は除外した。リハ介入期間で変化したFunctional Independence Measure(以下FIM)の差を、FIM 満点(126 点)とリハ開始時FIM との差で除したものをFIM 改善度とし、リハ効果のアウトカムとした。統計解析は、従属変数をFIM 改善度、独立変数を意欲の指標であるVitality index(以下VI)のリハ開始時の点数(以下開始時VI)、リハ介入期間で変化したVI の差(以下VI 差)、年齢、リハ介入期間、1 日当たりのリハ施行単位数として重回帰分析(ステップワイズ法)を行った。有意水準は5%とした。なお、個人情報の取り扱いはヘルシンキ宣言に従い、また連結可能匿名化した。

    【結果】各変数の平均は、FIM 改善度0.29、開始時VI6.52 点、VI 差1.28、年齢84.2 歳、リハ介入期間17.0 日、平均リハ施行単位数2.85 単位であった。重回帰分析の結果、開始時VI(β=0.55)、VI 差(β=0.68)、年齢(β=-

    0.25)が独立変数として採択された。自由度調整済み決定係数は0.42 であった。

    【考察】リハ効果にはリハ開始時の意欲が影響し、更にどれだけ意欲を高められるかも重要であることが示唆された。

    リハ開始時の意欲が低いとしても、患者が主体的かつ意欲的にリハに取り組めるよう、セラピストには誘導・工夫する能力が求められる。

  • 山根達也, 浅野翔平,
    外山晴菜
    , 澁澤佳佑, 関香那子, 小澤美貴, 飯塚優子, 篠原智行
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2016年 35 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2021/03/12
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに】生活意欲の低下は、リハビリテーション(以下リハ)を行う上で最大の阻害因子の一つとする報告がある。

    今回、生活意欲の程度が異なる心不全患者において、リハの費用対効果に関連する因子の違いを検証した。

    【方法】当院医療倫理委員会の承認を得た上で調査を実施した(第116 号)。対象は、平成24 年4 月から平成27

    年8 月に当院で心不全と診断されリハを実施し退院した187 名中、死亡退院やリハ介入が5 日及び1 単位/日未満等のcaseを除外した137名とした。費用対効果のOutcome は、リハ介入期間で変化したFunctional Independence Measure(以下FIM)をFIM 満点(126 点)と入院時FIM との差で除したものをリハ総単位数で除したFIM 改善効率とした。入院時Vitality Index が8 点以上の高得点群(以下H 群)、7 点以下の低得点群(以下L 群)の2 群において、従属変数をFIM 改善効率、独立変数を年齢、開始時FIM 運動項目(以下motor FIM)、開始時FIM 認知項目

    (以下cog FIM)、入院からリハ処方までの日数(以下処方日数)として重回帰分析(ステップワイズ法、有意水準5%)を行った。個人情報の取り扱いはヘルシンキ宣言に従い、また連結可能匿名化した。

    【結果】各変数の平均はH(51 名)/L(86 名)群の順に、FIM 改善効率0.017/0.011、年齢79.2/83.5 歳、motor

    FIM54.2/25.6 点、cog FIM31.1/18.5 点、処方日数6.9/5.9 日であった。重回帰分析でH 群は年齢(β=-0.32)、処方日数(β=-0.69)、L 群は年齢(β=-0.33)、cog FIM(β=0.50)、処方日数(β=-0.20)が採択され、自由度調整済み決定係数はH 群0.51、L 群0.40 であった。

    【考察】心不全患者は生活意欲の高低に関わらず、より早期に介入することで効率的なADL 改善が期待でき、とりわけ生活意欲の低い患者では入院時の認知機能が高いことも重要な因子であると示唆された。ただし、費用対効果に関連する他の因子の検証のためには、重症度や心機能等を含める必要がある。

  • 大谷知浩, 澁澤佳佑, 小杉寛, 服部将也,
    外山晴菜
    , 大山祐輝, 篠原智行, 臼田滋
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2016年 35 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2021/03/12
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】転倒自己効力感の評価特性から入院患者を対象にした報告は少ない。本研究の目的は、入院早期に測定したFalls Efficacy Scale-International(FES-I)の妥当性について検討することである。

    【方法】対象は、整形外科に入院し歩行獲得が見込まれた15 名(平均年齢71.6±12.0 歳、男性7 名)であった。疾患別では、大腿骨頸部骨折7 名、他の下肢骨折6 名、肋骨骨折1 名、変形性脊椎症1 名であった。FES-I の測定時期は、医師から車椅子乗車が許可された1 週間後、歩行が10m 以上見守りで行えた時点と、退院時とし、退院時の状態を推測して測定した。統計解析は、FES-I 合計得点の各時期間のSpearman の順位相関係数を算出した。上出ら(2010)のFES-I 得点の分布から算出した最小可検変化量(minimal detectable change;MDC)14 点を参考に、FES-I 得点の変化について検討した。また、項目毎に2 点以上の差があった対象数の多い項目を抽出した。尚、本研究は日高病院医療倫理委員会の承認を得ている(第104 号)。

    【結果】FES-I の測定時期(入院日からの日数)と合計得点の平均値±標準偏差は、車椅子許可1 週間後12.4±4.1

    日、42.3±12.7 点、歩行獲得時点26.9±13.4 日、41.8±12.0 点、退院時63.9±19.6 日、43.7±10.9 点であった。

    FES-I 合計得点の退院時と車椅子許可1 週間後および歩行獲得時の相関係数は0.55(p<0.05)と0.71(p<0.01)であった。各時期のFES-I 合計得点の差がMDC を越えた対象は1 名のみであった。項目毎の差が2 点以上あった対象数で多かった上位2 項目は「床の上の物、または頭上の物を取る」と「親しい友人や親戚を訪ねる」であった。

    【考察】各時期における相関係数やMDC を越える対象数から、入院早期におけるFES-I の妥当性が示唆された。また、項目によって変化のしやすさが異なり、対象者数を増やして今後の詳細な検討が必要である。

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