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クエリ検索: "大木良一"
8件中 1-8の結果を表示しています
  • 北村 愛夫, 柴本 秋男, 出村 誠
    日本蚕糸学雑誌
    1990年 59 巻 1 号 43-48
    発行日: 1990/02/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    絹と有機溶媒との相互作用の本質が絹~有機溶媒間の極性, 親和力あるいは親和力に関係する溶解度パラメーター (S. P.) に関連するものであるとの考え方より, 膨潤現象および拡散現象を中心として分子間凝集力緩和の機構を解明しようとした。その結果, 希釈熱 (κ1) は体積膨潤度 (Qv), 拡散定数の対数と密接な関係をもち, κ1の小さい溶媒ほどQvが増加し, 絹に近い S. P. 値をもつ溶媒ほど膨潤力が大きく, κ1の減少にともなって拡散定数の増加することがわかった。また3次元溶解度パラメーターの概念を適用し, 絹の有機溶媒による膨潤に極性力が支配的であることがわかった。
  • III. 有機溶媒で処理した絹糸の物理的性質
    大木 良一, 平林 潔, 重松 正矩, 荒井 三雄
    日本蚕糸学雑誌
    1980年 49 巻 2 号 86-90
    発行日: 1980/04/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    有機溶媒で処理したのち, 十分乾燥させた絹糸を用いて絹糸の力学的性質を測定し, 内部微細構造変化との関係を検討した結果, つぎのようなことが明らかとなった。
    1. 絹糸を有機溶媒で処理したのち乾燥し, その機械的性質を調べると強力とヤング率はやや低下し, 伸度は僅かに増加する傾向を示した。
    2. 有機溶媒処理前後の絹糸の赤外吸収スペクトルとX線回析像には, いずれも差が認められないことから, 化学結合の生成や分子構造的な変化はないとみられる。
    3. 複屈折ならびに比重の低下, エチルアルコール処理絹糸の tan δならびにスズ増量率の増加から, 有機溶媒処理により絹糸は非晶領域における微細空隙を増加すると考察された。
  • II. 有機溶媒中における絹糸の機械的性質
    大木 良一, 平林 潔, 荒井 三雄, 重松 正矩
    日本蚕糸学雑誌
    1980年 49 巻 1 号 39-44
    発行日: 1980/02/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    絹糸に収縮力を発生させる有機溶媒中で, その収縮力が一定になったとき絹糸の機械的性質を調べるとともに, 熱的考察を行ないつぎのようなことを明らかにした。
    1. 溶媒中での絹糸の強力, ヤング率は, 絹の溶解度パラメーターρF=12付近で最大となり, 伸度は最少値を示した。
    2. 溶媒の温度が高いほど絹の収縮応力は減少し, 緩和時間もはやくなった。
    3. 収縮応力が大きく, 緩和までの時間が速い溶媒で絹糸を処理すると, 機械的性質は若干劣化した。
    4. 溶媒の作用により生ずる収縮力と活性化エネルギーは比例関係にある。
  • 北村 愛夫, 陳 開利, 柴本 秋男
    日本蚕糸学雑誌
    1992年 61 巻 6 号 480-485
    発行日: 1992/12/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    有機溶媒と水との混合系中での絹の伸長・収縮挙動について, 水と有機溶媒のいずれが優先的に吸着されるのかの優先吸着という観点から研究した。その結果, 伸長・収縮挙動の時間依存性でメタノール, T. M. U および Dioxane に二段伸長が見られることがわかり, またこの二段伸長を示す濃度と体積膨張度の極大を示す濃度が一致することがわかった。
    この二段伸長について, 有機溶媒と水の, いずれが優先的に吸着されるのかを, 選択吸着 (選択溶媒和) 速度から研究し, 二段伸長を示す溶媒では, 水が優先的にまず吸着され, 引続いて溶媒が絹の網状構造組織に浸入し, これによって, 二段伸長が発現することを明らかにした。
  • 林 良之, 清水 富男, 老田 達生, 樽井 栄満, 谷口 由希子, 岡川 逸郎, 浅井 紀夫, 笹倉 忠雄
    繊維学会誌
    1992年 48 巻 1 号 37-41
    発行日: 1992/01/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    Swelling of silk and rayon fabrics by organic solvents depended on the kind and the temperature of the solvents and the period of immersion. The degree of swelling after the shrink proofing using phosphoryl amide was comparable to that before the proofing. Dimethyl sulfoxide was one of the best solvents for the shrink proofing by phosphoric amides. Some of the fundamentals govering the shrinkage of silk goods were explained on the basis of the release of the strains imposed during manufacturing processes, and the swelling produced on wetting. The mechanism of the swelling by organic solvents was explained in terms of the solubility parameter of the solvents and hydrogen bonding and dipolar interactions between silk and the solvents. The most important factor for the shrink-proofing would be cross-linking between the fibers in the very vicinity under the swelling, up to 100%, of the fabric by covalent bonding and/or adhesives.
  • 萩原 應至
    日本蚕糸学雑誌
    1993年 62 巻 5 号 412-419
    発行日: 1993/10/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    ドライクリーニング用有機溶媒浸せき時及び脱溶媒時の絹糸の寸法変化と溶媒処理された絹布の風合いについて水処理の場合と比較検討した。石油系, 塩素系有機溶媒と水に浸せきされた絹糸は膨潤伸長し, 脱溶媒時に収縮した。絹糸の膨潤率及び収縮率は比較的小さく, その膨潤率は, 水>塩素系>石油系溶媒処理の順に小さかった。絹糸はフッ素系溶媒中で一旦収縮し, ついで徐々に膨潤して元糸長に戻り, 脱溶媒により, 更に収縮したが, その収縮率は比較的小さかった。絹布の各風合い値は, 各溶媒処理により, 大きな影響を受けず, 特に石油系溶媒の影響は少なかった。従って, 溶媒処理中に機械力が作用しなければ, 織糸の長さが溶媒処理により, 多少変化しても, 織組織に対する影響は少なく, 織物の風合いも損傷されないと考察され, 特に, 石油系有機溶媒は絹織物のドライクリーニング用溶媒として優れていると結論された。
  • 北村 愛夫, 陳 開利, 柴本 秋男, 出村 誠
    日本蚕糸学雑誌
    1994年 63 巻 5 号 415-419
    発行日: 1994/10/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    有機溶媒処理による絹の凝集構造変化について密度, 内部表面積および非結晶領域の分子間水素結合エネルギーオーダー分布 (いわゆるL. O. 分布) の解析から追究した。さらにこの処理絹の構造の安定性について, 水浸処理を追加しての凝集構造からも検討した。この結果有機溶媒処理により, 非結晶領域に構造弛緩がおこり, 微小な空隙が発生していることが分かり, 内部表面積の増大さらにL. O. 分布において, 中, 高相対湿度領域で大きくなり, この領域で破断される水素結合の多いことが明らかとなった。
  • 1. 有機溶媒による絹糸の収縮挙動
    平林 潔, 大木 良一, 重松 正矩, 荒井 三雄
    日本蚕糸学雑誌
    1980年 49 巻 1 号 27-31
    発行日: 1980/02/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    絹糸を種々の有機溶媒で処理しながら収縮応力を測定し, 微細構造との関係についてつぎのことを明らかにした。
    1. 絹糸に対し大きな収縮応力を発生させる溶媒は水溶性で, その溶解度パラメーターは絹の溶解度パラメーターに近いものである。
    2. スズ増量させた絹糸の収縮応力の測定およびX線回折法による面間距離の測定から, 絹の収縮力に関与するのは結晶領域ではなく非晶領域である。
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