イラストを液体のように表現し,水滴が分離するアニメーションエフェクトが様々な作品で見られる.このようなエフェクトは一般的にLiquid motionなどと呼ばれる.Liquid motionは手描き作業もしくは,既存のソフトウェアを用いて作成できるが,前者は大変な作業であり,後者は柔軟性に欠け,表現が乏しい.本研究では,イラストと水滴の移動経路のパスを主な入力とし,そのようなエフェクトアニメーションを容易に付与する手法を提案する.弾性体シミュレーションを用いることでイラストと水滴の相互作用的な動きを表し,入力イラストを損なわないようにメタボールを適用することで滑らか,かつ,従来のLiquid motionの持つ特徴を再現する.
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