円形鋼管を平板にすみ肉溶接した継手と面外ガセット溶接継手の引張疲労試験を行い,鋼管の径及び主板への取付け方法が継手の疲労挙動に与える影響について検討した.鋼管の径が大きくなるほど疲労寿命が若干低下する結果が得られた.また,FEM解析により溶接止端部の応力分布を求めたところ,き裂の発生位置は管の頭頂部から±30度程度の範囲で発生することが推定できた.これは,同様な位置に複数個所,疲労き裂の発生が観察された実験結果と一致した.また,1mm法を用いて疲労寿命を推定したところ,疲労試験により得られた疲労寿命とほぼ一致する結果となった.
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