詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "宜野湾御殿の墓"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 福島 駿介, 小倉 暢之, 屋比久 祐盛, 領家 範夫, 登野城 寛
    住宅建築研究所報
    1987年 13 巻 163-173
    発行日: 1987年
    公開日: 2018/05/01
    ジャーナル オープンアクセス
     本研究は沖縄において,その風土及び歴史,文化的背景のもとに独特な発展をみせた石造建造物を対象としてそれらの発生の契機となった様々な要因を明らかにするとともに,沖縄における石造文化に建築技術史的側面に着目した脈絡を与えてゆくことを意図したものである。第1章では本研究の目的と意義,さらに沖縄における石造文化をとりまく様々な背景や特質について概観している。第2章では調査の方法を説明している。特に調査対象とする石造建造物の選択にあたってはそれらを歴史的,構造的に意義のある失われた多くの建造物を含めた流れの中に位置づけるように配慮している。第3章では沖縄の石造建造物を6種類に分類し,それぞれが歴史的流れの中でどのように発生し,定着,発展をみせたかについて明らかにしている。さらに石造建造物の技術,意匠的展開が各種石造建造物相互に,どのような影響関係にあったかをそれぞれの時代背景のもとに共時的,通時的に明らかにしている。 第4章では石造建造物の建設に関わる技術者及び技術の発生・伝来について述べ各種石造建造物ごとに技術,形態,意匠的側面からその発生,発展の過程を明らかにしている。さらに石造建造物における主要な工法である石積み及びアーチを中心にその発生の経緯及び手法の変化過程を具体例によって明らかにしている。第5章では沖縄における石造建造物の主要材である琉球石灰岩を中心にその材料的特徴,伐り出し,加工の方法,工具について述べるとともに石灰岩の存在が沖縄の石造建造物に強く関与してきた状況を明らかにしている。第6章では石造文化に関わる儀礼的側面について述べるとともに庶民の生活の中で使用され又信仰対象とされた多くの石材の存在を明らかにしている。
feedback
Top