本報告は, 日本インテリア学会教育部会が1992年に調査したインテリア教育に関する第1次アンケート調査に引き続き実施した第2次調査の結果をまとめたものである。 今回の調査は,第1次調査の際に要望したアンケート回答者として適任と思われるインテリア教育現場の教員に回答を依頼したものである。従って,質問内容はさらに踏み込んだものとなった。その結果を分析することによって日本におけるインテリア教育の現状を認識し,「インテリア教育」にとって必要と思われる共通項としての科目,それに関わる教員等から教育の実態を探ろうとするものである。
また,教育の成果としての卒業研究,制作などから現在の日本でのインテリア教育が概観できた。
今回の調査は「インテリア」が現在の社会的要請に対してどう位置づけられているか, を教育の現場から経年的変化の一時点として整理しようとしたものである。
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