内観法の教育活動における活用は、これまでHR(ホームルーム)を中心に行われてきたが、今回は国語科という教科の枠組みの中で内観法を用いた授業の研究実践を行った。高等学校国語科の授業、特に詩歌や小説の単元において内観法を用いることで、学習者は思考力・想像力を豊かに発揮することが可能となり、学習指導要領における「伝え合う力」の育成の一助となるのではないかとの考えに立ち、詩の創作・短歌の創作に取り組ませた。実践の結果、多くの生徒は自らの内面を見つめるようになり、創作対象への興味・関心を掘り起こし、自分に引き付けて授業に臨むようになったと言える。内観法は詩歌の創作において有効な方法であると考えられる。
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