'74年末BNL, SLAC, FRASCATIで新粒子J/Ψが発見されたというニュースが世界中に流れてからはや一年半にならんとしている。その後Ψ'(3684)をはじめいくつかの新粒子が発見され実験情報は日々蓄積し,次第にこれらの新粒子の性質が明らかになろうとしている。この小論では,これらについての情報を入れながらも,主としてこの新粒子発見以前の'71年から'73年において丹生氏等の宇宙線での実験におけるX-粒子発見を契機としてなされた日本での新粒子についての分析を中心として,とくに弱い相互作用の問題にしぼって報告する。
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