湯の使用感という面から現状での住宅用給湯設備の全般的な問題点を明らかにした第1報に引き続き,湯の使用状況,脱衣室・浴室の温熱環境などに関し,地域差を含めたデータを得ることを目的としたアンケート調査を行った.アンケート調査は,設問数70で,札幌・福島・筑波・東京・長野・名古屋の6地域を対象とし,調査期間は主として1989年1,2月で,有効回収数は664票であった.その結果を,入浴の目的・回数・時間,ふろを沸かす時の手段・時間,残り湯の使用・用途,湯温,浴室・脱衣室の室温,浴室の換気,浴室・脱衣室の広さ,浴槽容積・またぎ高さなどの視点から分析考察し,既往研究との比較を含めて,住宅用給湯設備の要求水準を検討した.
抄録全体を表示