塩素不含ゴムとの共液化による塩素捕捉方法について検討する。捕捉剤としてはゴム中に含まれる酸化亜鉛を用いる。今回は水素供与源(気相H2,テトラリン)を用いることによる熱分解生成物及び塩素捕捉率への影響を検討した。その結果、水素供与による熱分解生成物の軽質化が,特に気相H2を用いた反応にて確認された。しかし,熱分解時に併発する有機塩素化合物の生成を,水素供与により抑制することは困難であった。一方,反応温度を向上させることにより,酸化亜鉛,塩素の拡散が進み,塩素捕捉率が向上する可能性が示唆された
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