Kaienは,発達障害の人が強み・特性を活かした仕事に就き,活躍することを応援している.発達障害をはじめとした就労支援で大事なのはまず支援者と当事者家族のディーセント・ワーク実現だ.これらの礎があったうえで当事者支援が成り立つからである.発達障害当事者のディーセント・ワークには,強みを活かす視点が重要だ.強みとは他者との比較優位性ではなく,自分自身の中で感じる得意な特徴と捉えたほうが良い.例えば,安定した勤怠を実現できる人,発想のユニークさのある人などがディーセント・ワークにつながる場合が多い.自らの強みに気づくには,安心できる環境や他者の評価,良質な失敗を経験することが重要だと代表として考えている.
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