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クエリ検索: "山崎ともみ"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • 出口 隆, 山本 啓之, 多田 晃司, 岩田 英樹, 米田 尚生, 斉藤 昭弘, 伊藤 康久, 坂 義人, 玉木 正義, 前田 真一, 斉藤 功, 江崎 孝行, 河田 幸道
    感染症学雑誌
    1992年 66 巻 2 号 172-176
    発行日: 1992/02/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    Chlamydia trachomatis検出におけるpolymerase chain reaction (PCR) 法と酵素抗体法 (ChlamydiazymeTM) との比較検討をおこなった. PCR法では, 242bpのC. trachomatis DNAの増幅を認めた場合にC. trachomatis陽性と判定した.Chlamydiazymeでは, 検体の最終吸光度をcut-off値にて除したcut-off indexを算出し, それが1以上の場合にC. trachomatis陽性と判定した. PCR法ではC. tmchomatis 102コ/assayに相当するDNA量まで検出可能であるのに対して, Chlamydiazymeでは2.6×103コ/assayが検出限界であった.男子尿道炎患者の尿道擦過材料からのPCR法とChlamydiazymeとによるCtrachomatis検出結果の比較では, PCR法により74例中45例 (60.8%) が陽性と判定されたのに対して, Chlamydiazymeでは, 74例中41例 (55.4%) が陽性と判定された. Chlamydiazyme陽性例41例すべてでPCR法陽性であり, Chlamydiazyme陰性例33例中, 29例でPCR法陰性で, 4例でPCR法陽性であった. PCR法のChlamydiazymeに対する陽性一致率は100%(41/41), 陰性一致率は87.9%(29/33) で, 全体での一致率は94.6%(70/74) と高い一致率を示した. 以上より, PCR法は, Chlamydiazymeに比較し, より高感度のC. trachomatis検出系であり, 尿道擦過材料を検出材料とした場合には, Chlamydiazymeの検出結果と高い一致率が認められ, クラミジア性尿道炎診断において特異性の高い有用な検出方法と思われた.
  • 出口 隆, 山本 啓之, 岩田 英樹, 山本 直樹, 伊藤 康久, 坂 義人, 斉藤 功, 江崎 孝行, 河田 幸道
    感染症学雑誌
    1991年 65 巻 9 号 1183-1187
    発行日: 1991/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    Polymerase chain reaction (PCR) によるChlamydia trachomntisの検出方法を開発した.C.trachomatis血清型L2のmajor outer membrane protein遺伝子の一部の塩基配列に相補的な2つのoligonucleotideを伸長用primerとして用いた.C.trachomatis DNAをPCRのtemplateとして用いた場合に, 単一のDNA断片が増幅されたが, C.psittaci, C.pneumoniae, その他の細菌DNAではDNA断片の増幅は認められなかった.C.trachomatis 102コに相当するDNA量以上で, DNA断片が増幅され, 検出可能であった。以上より, 今回のPCRによる検出方法は, C.trachomatisに対して特異性が高く, 酵素抗体法によるChlamydia抗原の検出方法あるいはDNAプローブ法より高感度な検出方法であることが示された.
  • 尿路性器感染症におけるポリクローナル抗体を用いたEIAキットとの比較
    林 謙治, 熊本 悦明, 塚本 泰司, 広瀬 崇興, 佐藤 隆志, 郷路 勉, 生垣 舜二, 田付 二郎, 南 邦弘, 吉尾 弘, 上野 了
    感染症学雑誌
    1991年 65 巻 4 号 457-464
    発行日: 1991/04/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    モノクローナル抗体を用いた新たなEIAキットであるIDEIA CHLAMYDIA® (以下IDEIA) (Nobo Nordisk社) により男女各種症例の性器局所からC. trachomatis抗原検出を行い, Chlamydiazyme® (Abbott社) と比較し検討した.
    1. 治療前の男女各種症例におけるIDEIAとChlamydiazymeによるC. trachomatis抗原検出成績: 男子尿道炎症例 (276例) の尿道スミアからの抗原検出率はIDEIAで38.0%(105/276), Chlamydiazymeで29.0%(80/276) とIDEIAの方が有意に高い値 (p<0.05) であった.また子宮頚管炎などの女子症例 (648例) の頚管スミアからの検出率はIDEIAで14.5%(94/648), Chlamydiazymeで 11.9%(77/648) とIDEIAの方が有意差はないが, 高い値であった.
    さらに不一致例については男女ともIDEIA陽性例中Chlamydiazyme陰性例が20%程度に認めたが, IDEIA陰性例ではChlamydiazyme陽性例は1%に満たなかった.
    2. 治療中および治療後の検出成績: 治療前にIDEIAとChlamydiazymeがともに陽性であった男子尿道炎14例と女子子宮頚管炎8例について若干の検討をした.男子尿道炎14例中2例が抗菌薬投与後7日目と14日目にそれぞれIDEIAのみ陽性でまた何らかの尿道炎症状が持続していた.また女子子宮頚管炎8例中1例は抗菌薬投与7日目でIDEIAのみ陽性で自他覚症状も持続していた.すなわち, 抗菌薬投与間もない時期でC. trachomatisの抗原性が少量残存している場合はChlamydiazymeが陰性となってもIDEIAで陽性となり得ることが示唆された.
    以上, 男女各種症例においてIDEIAはChlamydiazymeより検出感度が高く, 有用なC.trachomatis抗原検出法と考えられた.
  • 初尿検査によるスクリーニング調査
    林 謙治, 熊本 悦明, 塚本 泰司, 広瀬 崇興, 田付 二郎, 上野 了
    感染症学雑誌
    1990年 64 巻 11 号 1447-1453
    発行日: 1990/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    モノクローナル抗体を用いたEIAキットであるIDEIA CHLAMYDIA® (以下, IDEIA) (NoboNordisk社) による初尿沈渣からのC.trachomatis抗原検出法が有望視されている. そこでこの方法によるスクリーニング調査を行い, 無症状の若年成人男子におけるC.trachomatis感染率を検討した. また抗C.trachomatis血清IgA, IgG抗体価も測定し, 比較した.
    1. 尿路性器症状を有さない若年成人男子 (141例) の初尿沈渣からの抗原検出: IDEIAによる検出率は5.0%(7/141) であった. また初尿沈渣抗原陽性の7例中3例は精査を施行し, 尿道からも抗原が検出され, 無症候性のC.tmchomatis性尿道炎であることが再確認された.
    2. 血清抗体陽性率: スクリーニング検査対象のうち血清抗体価を測定した128例のIgA, IgG抗体陽性率はそれぞれ6.3%(8/128), 35.9%(46/128) であった. また初尿沈渣抗原陽性例では陰性例と比べ, IgA, IgG抗体ともに有意に高い陽性率を示し, この方法による抗原検査の有用性が裏付けられた.
    3. 以上より, 初尿沈渣を用いたスクリーニング調査により若年成人男子の5%に無症候性のC.trachomatis感染が認められ, 広範な流行が示唆された. 今後, 初尿沈渣を用いて積極的にスクリーニング調査をすることは公衆衛生上も意義があると考えられた.
  • 第1編気道常在細菌との交叉反応
    山崎 勉, 橋爪 壮, 吉沢 花子, 山崎 ともみ
    感染症学雑誌
    1989年 63 巻 10 号 1195-1200
    発行日: 1989/10/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    C. trachomatis 抗原検出法であるChlamydiazymeおよびIDEIA Chlamydia Test, Mark III (IDEIA Mark III) について, 小児の気道に定着し得る細菌24株との交叉反応を検討した.
    Chlamydiazymeはグラム陰性菌7種中5種 (71.4%) に交叉反応が認められ, 特にNeisseria属や, Branhamella catarrhalis に対する交叉反応の陽性率が高く, 1×103-4CFU/mlの比較的低濃度で交叉反応のみられた菌種も存在した.グラム陽性球菌には, 陽性を呈した菌株はみられなかった.IDEIA Mark IIIは, グラム陰性菌については1×107-10CFU/mlの高濃度でも交叉反応のみられた菌はなかった.グラム陽性菌ではコアグラーゼ陽性ブドウ球菌 (CPS) に1×108CFU/mlの濃度で陽性を呈したものが1株みられたが, 他のグラム陽性球菌には交叉反応はみられず, 同時に測定した他のCPS2株は1×108CFU/mlおよび1×1010CFU/mlの濃度で陰性であった. C. trachomatis (D/UW3株) に関して, IDEIA Mark IIIによる最小検出可能濃度は1×103IFU/mlであった.
    IDEIA Mark IIIは, 交叉反応の頻度が少ないことや感度が良好なことより, C. trachomatis 気道感染の診断に有用であるものと思われる.今後, 臨床検体についての検討が望まれる.
  • 林 謙治, 熊本 悦明, 塚本 泰司, 広瀬 崇興, 佐藤 隆志, 郷路 勉, 生垣 舜二, 田付 二郎, 南 邦弘, 吉尾 弘, 上野 了
    感染症学雑誌
    1991年 65 巻 1 号 88-95
    発行日: 1991/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    モノクローナル抗体を用いた新たなEIAキットであるIDEIA CHLAMYDIA ® (以下IDEIA) (Nobo Nordisk社) により男女各種症例の初尿検体からのC. trachomatis抗原検出の可能性についてChlamydiazyme ® (Abbott社) と比較し検討した.
    1. IDEIAによる男子尿道炎 (285例) におけるC.trachomatis抗原検出成績: 抗原検出率は尿道スミアで37.9%(108/285), 初尿沈渣では33.7%(96/285) であった. また尿道スミアC. trachomatis陽性例中初尿沈渣も陽性である検出一致率は82.4%(89/108) であり, 初尿沈渣からの抗原検出も十分, 可能と考えられた.
    2. IDEIAとChlamydiazymeによるC. tmckomatis抗原検出率の比較: 両方の検査を行った男子尿道炎 (78例) の尿道スミアおよび初尿沈渣からの抗原検出率を検討した.尿道スミアからの検出率はIDEIAで41.0%(32/78), Chlamydiazymeで37.2%(29/78) であった.また初尿沈渣ではIDEIAで35.9%(28/78), Chlamydiazymeで24.4%(19/78) といずれの検体でもIDEIAの方が検出感度は高かった.
    3. IDEIAによるC. trachomatis性女子子宮頚管炎 (28例) におけるC. trachomatis抗原検出成績: 抗原検出率は尿道スミアで46.4%(13/28), 初尿沈渣で60.7%(17/28) と初尿からの検出率の方が高い値であった. すなわち, C. trachomatisによる頚管炎を疑われる症例では頚管スミアのほかに尿道炎の合併の診断のために初尿沈渣からの抗原検索も必要と考えられた.
    4. 以上, IDEIAによる初尿沈渣からのC. tranchomatis抗原検出はC. trachomatisによる男子尿道炎の診断法として有用と思われた.
    また女子においても臨床的に応用が可能と考えられた.
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