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クエリ検索: "岩手県立宮古北高等学校"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 城守 寛, 中村 郁郎, 亀谷 七七子, 高畑 義人
    育種学研究
    2000年 2 巻 2 号 81-87
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2012/01/20
    ジャーナル フリー
    現在園芸用のリンドウの育種に利用されているGentianatrifloraG. scabraの種内および種間の変異性を明らかにするため, G. scabra4系統, G. triflora6系統, 両種の交配種3系統およびG. triflora同士の交配種2系統の合計15系統を用いRAPD法により解析した. 用いた36個のプライマーのうち, 8個のプライマーで53の多型を示すバンドが得られ, 種間変異と同様に種内変異が存在していた. 数量化理論III類およびクラスター分析を行った結果, 用いた系統はG. scabraG. trifloraの2群に分かれた.ただし, G. scabraの1系統Oz (尾瀬系) のみはG. trifloraのグループに属した. また, 両種の交配系統 (G. scabra×G. triflora) はG. scabraと同じグループに属した. 次に, 両種を識別するためのSCAR (Sequence Characterized Amplified Region) マーカー化を試みた. それぞれの種に最も特異的な多型バンドの塩基配列を決定し, 新たな2組のSCARプライマーをデザインした. これらのプライマーのうちG. trifloraに特異的なものは, 同種および同種内の交配系統8系統のうち6系統で特異断片を増幅し, G. scabraに特異的なプライマーは, RAPD法で疑問が出ているOzを除きすべての系統で特異断片を安定して増幅した. これらのSCARプライマーについては, さらに多くの系統を調査してその安定性を明らかにする必要があるが, 現在のところある程度種を識別できるマーカーとして利用できると考えられた.
  • ―暮坪カブの組織培養―
    小山田 智彰, 城守 寛, 加藤 俊一
    生物教育
    2001年 41 巻 2 号 50-56
    発行日: 2001年
    公開日: 2021/10/29
    ジャーナル フリー

    高校の授業の課題に,生徒たちが住む地域社会の課題を取り入れることにより,生徒達に大きな興味関心を抱かせることを期待した.本研究では,我々の農業高校において,STS教育を試みた.そこで生物工学の課題として植物組織培養を取り上げ,材料として遠野地方特産の「暮坪カブ」を用いた.植物組織培養を応用した本課題は,この植物の無菌苗の作出を目的とした.まず,Hyponex培地に,無菌播種を行った.種子から発芽した植物体から,成長点を取り出し,植物ホルモンのα-ナフタレン酢酸(NAA)およびカイネチン(KIN)を添加したMurashige and Skoog培地(MS)(Murashige, and Skoog 1962)で培養した.その結果,MSおよびHyponex培地にNAA0.5mgl−1ぉよびKIN2.0mgl−1添加したものが,成長点培養に適していた.生育した植物体は,発根のためバーミキュライトを入れた試験管内へ移植し,そしてこれを畑に植え,植物を成長させた.成長した植物体の辛味成分を分析したところ,通常の栽培による植物体と組成および量にほとんど違いはなかった.この研究課題に生徒達は,大変積極的に取り組んだ.また,この研究は「暮坪カブ」の苗を地域農家に供給できる可能性を示した.

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