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クエリ検索: "川口市立アートギャラリー・アトリア"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 埼玉県さいたま市と埼玉県川口市の実践を比較して
    秋田 美緒
    芸術学論集
    2023年 4 巻 21-30
    発行日: 2023/12/31
    公開日: 2023/12/28
    ジャーナル フリー

    本論は埼玉県内に位置するさいたま市および川口市で行われているアーティストを学校へ派遣する事業の実践を考察したものである。小中学校の図画工作科・美術科でアーティストを講師に登用し、複数回の授業を行う2つの事業は、一見したところ、同じような内容を行っている。川口市の実践「アーティスト・イン・スクール」は2004年から取り組みがみられ、一方でさいたま市の実践は2018年度から発足した新しい取り組みで、ともに2021年度時点で市教育委員会主催と表記される。

    本研究にあたって、川口市の実践にかかわった筆者は、実践者の視点とつながりをいかし、対外的な発信が少ないさいたま市の類似事業についてインタビューおよび実践見学を主とした取材を行った。事業の目的や意義、派遣されるアーティストや派遣先の学校の選定などの項目をたて概要の比較を行うほか、実践者が捉えている現状への課題意識を明らかにし比較することで、これらのプログラムが授業として実現されやすくなるよう、実務上で行われている工夫やその効果について検討を行い、あるいは、その工夫が考えられた要因を探っている。

    川口市では市民ギャラリーに属する学芸員が、さいたま市においては教員籍の職員が、それぞれの実践をとりまとめるが、筆者は、この実務担当者の専門性の違いが事業展開に影響し、様々な工夫・効果・課題を生み出すことを指摘する。さらには、学校とのつながり方の違いによって、外部者がかかわって行う「授業」の意味を、社会へ開かれた教育への一環として検討した。

  • ―2019年の事例から
    秋田 美緖
    芸術学論集
    2021年 2 巻 21-30
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2021/12/29
    ジャーナル フリー

    本論は埼玉県川口市におけるアーティスト・イン・スクールの実践について、学校教育という観点から、更に学校と美術施設が連携して行われる美術教育の可能性を探るという観点から、評価・分析を試みるものである。

    対象事業は2006年から同市内に位置する

    川口市立アートギャラリー
    アトリア
    が企画しているもので、美術活動を行うアーティストが小中学校の図画工作科・美術科の授業に講師として派遣され、一単元分の授業の中で制作と発表展の指導を行うものである。筆者は2011年からこの実践にコーディネイターとして関わっている。

    1.では、本論の主旨・目的を明らかにする。次の2.では

    川口市立アートギャラリー
    アトリア
    の概要を踏まえ、アーティスト・イン・スクールが施設の事業としていかに位置付けられているかを述べる。

    3.では、最新の実施例(2019年、小学校で実施)を対象に、事業概要と目的、学校内で行われた授業の流れを追う。授業がいかに計画されたか、講師・教員・コーディネイターがどのような役割を果たしていたかなどを詳細に述べる。それらを踏まえた上で、4.では、授業に参加した児童と教員から聞かれた意見・感想を分析し、プログラムの教育的効果を見出すことを試みた。

    授業参加者の意見・感想からは、講師の介在によって教員と児童の関係が変化したことが読み取れた。講師が考案した挑戦的内容を含む授業で児童の姿勢が変化し、それを観察する教員の視点も変化している。更には、コーディネイトを手がける美術施設で行われる発表展がもたらす影響として、講師と教員の考え方の違いが明確化する点がある一方で、児童が作品を鑑賞する・発表する効果がある点が明らかになった。

  • 浦田 慶信
    デザイン学研究特集号
    2016年 23 巻 4 号 66-71
    発行日: 2016/10/15
    公開日: 2021/04/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
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