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クエリ検索: "引野口"
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  • 嵐谷 奎一, 染谷 孝, 吉川 正博, 児玉 泰
    大気汚染学会誌
    1992年 27 巻 4 号 190-197
    発行日: 1992/07/10
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1986年, 北九州市幹線道路11地点, 九州高速道路21地点, 中国自動車道トンネル内13地点のタール濃度, PAH濃度, 変異原活性をそれぞれ測定し, 次のような結果を得た。
    1) タール濃度の平均は三ヶ所ともほぼ同程度で, 24.2~29.8mg/g, soilの濃度レンジであった。PAH濃度は三ヶ所ともBghiP>BaP>BkFであるが, 平均濃度は北九州市幹線道路が有意に高値を示し, 他の二ヶ所はほぼ同程度であった。
    2) TA98, TA100株を用いた変異原試験ではいずれの土砂からも活性が認められた。なお, いずれの箇所とも+S-9が-S-9に比べて2倍程度高値を示した。北九州市幹線道路と九州高速道路の変異原活性値の平均値はほぼ等しい値であったが, 中国自動車道トンネル内は他の二箇所に比べて7倍程度と高い値を示し, トンネル内の土砂に多数の変異原物質が存在することが認められた。
    TA98菌株を用いて, +S-9によって得られた変異原活性値に対するBaPの寄与率は2%以下で, 特に, 中国自動車道トンネル内は0.06%と浮遊粉塵の場合と同様に極めて低い値であった。
    3) BaPとBghiP濃度の比率は北九州市幹線道路で0.78, 他の二箇所は0.4程度であった。したがって, 北九州市幹線道路の土砂は主に自動車排出粒子の影響と考えられるが, 重化学工場群からの燃焼排出粒子の影響もうけていることが推測された。他の二箇所は自動車排出粒子の影響を強く受けていることが考えられた。
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