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696,333件中 1-20の結果を表示しています
  • 安部 恭子, 島田 達生
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    2011年 9 巻 2 号 71-78
    発行日: 2011年
    公開日: 2015/11/18
    ジャーナル フリー
    母乳を冷蔵や冷凍で保存した際の影響を
    形態
    学的に明らかにするために、冷蔵又は冷凍保存の母乳が光学顕微鏡(LM)と透過電子顕微鏡(TEM)下で調べた。用手搾乳した同一人物の母乳が異なる温度条件(4℃、-2℃、-18℃)でそれぞれ3時間(コントロール)、3日間、6日間そして1ヶ月間保存された。LM用として37℃まで温められた母乳の一滴(20 μm)をスライドグラス上の2%osmium solution中に滴下した。一方、TEM用として遠心分離した上層の黄色の部位を採取した。コントロールにおいて脂質滴からなる脂肪球はオスミウムで黒く染まった小顆粒としてみえた。4℃、6日間および-2℃、1ヶ月保存した母乳中により大きな脂肪球が出現した。冷凍保存した母乳は保存期間に関係なく、大型化した脂肪球が多くみられた。TEM所見においてコントロールの脂肪球は球形で、約2~6 μmであり、脂肪滴とそれを含む限界膜によって包まれていた。脂肪滴と限界膜の破壊した脂肪球がしばしばみられたが、-2℃、1ヶ月保存した母乳では脂肪球はよく保存されているようにみえた。一方、冷凍母乳において脂質球の大部分は限界膜が壊れ脂質滴が大型化していた。
  • 小西 有美子, 佐藤 寿晃, 佐藤 孝史, 長沼 誠, 鈴木 克彦, 成田 亜矢, 藤井 浩美, 橋爪 和足, 内藤 輝
    形態
    ・機能

    2011年 9 巻 2 号 65-69
    発行日: 2011年
    公開日: 2015/11/18
    ジャーナル フリー
    健常男性8名(20-45歳)の右上肢を対象に、肘屈曲角度による前腕回外力の変化について調べた。被験者は、肩外転90°、屈伸0°、内外旋0°、前腕中間位にして上腕と前腕を台の上に載せ、肘を伸展位(0°)から10°毎に130°まで屈曲した状態で、等尺性収縮による最大の回外を行い、その回外力を計測した。回外力は、伸展位で3.9±1.2(平均±標準偏差)kg、10°位で4.5±1.2 kg、20°位で5.1±1.1 kg、30°位で6.2±1.1 kg、40°位で6.8±0.9 kg、50°位で7.7±1.1 kg、60°位で8.5±1.2 kg、70°位で8.3±1.4 kg、80°位で7.7±1.3 kg、90°位で7.3±0.9 kg、100°位で6.5±1.6 kg、110°位で6.0±1.7 kg、120°位で5.4±1.5 kg、130°位で4.8±1.2 kgとなった。回外力は伸展位から60°位までの屈曲で増加、70位°以上の屈曲では減少すること、肘の屈曲角度により回外力は2倍以上変化することが示された。この要因として、肘屈曲に伴う上腕二頭筋の筋線維の長さの変化や停止腱の角度の変化が考えられた。
  • 佐藤 孝史, 佐藤 寿晃, 小西 有美子, 長沼 誠, 鈴木 克彦, 成田 亜矢, 藤井 浩美, 橋爪 和足, 内藤 輝
    形態
    ・機能

    2011年 9 巻 2 号 59-63
    発行日: 2011年
    公開日: 2015/11/18
    ジャーナル フリー
    手根の屈曲と伸展が前腕の回内力に及ぼす効果について調べた。健常男性8名の右上肢を対象に、前腕回外90°(回外位)、60° (S60°)、30°(S30°)、0°位(中間位)で手根の力を抜いた状態(RP)、最大屈曲(FP)および最大伸展(EP)した状態で行った等尺性収縮による回内の最大力を計測した。RP、FP、EPにおける回内力は、回外位ではそれぞれ8.3±1.8(平均±標準偏差)、10.2±2.2、5.7±1.4 kg、S60°で6.9±1.8、8.0±2.3、4.8±1.4 kg、S30°で5.1±1.3、4.8±1.3、3.3±1.0 kg、中間位で3.5±0.8、3.0±0.8、2.1±0.6 kgとなり、どの前腕肢位でもEPの回内力が小さかった。また、RP、FP、EPの回内力いずれも回内に伴い減少した。RPの回内力を100%とすると、回外位、S60°、S30°、中間位で、FPの回内力はそれぞれ124±7%、116±8%、95±23%、86±12%、EPの回内力は68±10%、71±17%、64±14%、61±20%となり、FPの回内力は回外位とS60°で大きく、EPの回内力はどの肢位でも小さくなった。回内力は手根の屈曲により増加、伸展により減少することが示された。
  • 高橋 敬, Kwaan HC
    形態
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    2011年 9 巻 2 号 45-58
    発行日: 2011年
    公開日: 2015/11/18
    ジャーナル フリー
    フィブリンモノマー(サブユニット)が凝集(重合)するパターンを吸光度の変化で観察するとアクチンやチュブリンのそれと極めてよく似ており、いずれの場合も液相中に繊維状の構造物が析出するので半固相への相転移が示唆される。このようなフィブリン・ネットワーク形成の研究報告は見いだされない。本総説はフィブリン分子の微視的な性質とフィブリン・ネットワーク形成の巨視的なメカニズム、およびその構造と機能をまとめた。  すなわちグローバルな視点に立った新しい理解を得るためにネットワークの形成をモデル化し、コンピュータ・シミュレーションを実行して得られた結果を解釈した。モデリングには2次元格子のサイズを50x50=2500としたパーコレーション(浸透現象)過程(粒子のクラスタリング)を採用し、その浸透確率とクラスター注1)の大きさ(サイズ)を評価した。現実に近づけるための大規模なシミュレーションではないが、凝集の定性的な理解には十分であると考えた。その結果、1)凝集時間とともに確率pが増加するものと仮定すれば、パーコレーションはフィブリン分子の凝集を吸光度で測定した過程と類似した。2)生成した最大クラスターの空間占有率(フィブリン・ネットワークが2次元格子を端から端まで繋がる最小割合)は約十数%だった。これらのことから、フィブリン・ネットワークの形成は従来考えられたようなフィブリン分子の単なる重合ではなく、次のようにステップワイズ的に進行することが示唆された。まずフィブリン分子(サイズ0.05 nm)が横と縦方向に8分子結合しプロトフィブリル(サイズ0.2 μm、モジュール注2))が生成される。モジュールが3つ同士結合しノード(節)を形成(サイズ0.6 μmのドメイン)する。このドメイン内の線維は2分岐する。さらにドメイン同士が急速に結合することによって液相から半固相(semi-solid phase)へと相転移することが考えられた。すなわち血液の急速な凝固は低い空間占有率(14.3%)で起こることが原因である。その速さは血漿中に細胞成分(または血小板や細胞膜の破片=マイクロパーテイクル)が関与すれば注3)さらに大きくなり、損傷した血管部位に血栓を速やかに形成することができる。
  • 伊藤 正典, 西井 一宏, 会津 直樹, 土肥 さやか, 肥田 岳彦, 山田 晃司
    形態
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    2010年 9 巻 1 号 3-11
    発行日: 2010年
    公開日: 2015/11/18
    ジャーナル フリー
    振盪刺激は閉経後に起こる骨密度低下を防止する効果的な物理療法と考えられている。大腿骨を補強する筋群は、振盪刺激により骨に間接的影響を与えている。この刺激は下半身の筋を中心に等尺性運動もしくは等張性運動を強制的に行う。本研究は下半身の運動に重要とされ、またインナーマッスルとしてよく知られている大腰筋について解析を行った。筋の発生や再生および分化に影響を与える特異的なタンパク質の発現量をWestern blot法を用いて組織学的解析と合わせて比較検討を行った。実験は、ICRマウスを使用し、卵巣摘出した群と正常群の2群に分類し、それぞれの群に対して、刺激を行った群と行わない群に区分した(卵巣摘出/振盪:+/+, +/-,-/+,-/-)、計4群に対して実験を行った。振盪刺激を10週間継続した後に大腰筋を採取し、起始側と停止側の2つの領域を解析するため2等分した。組織学的解析は、筋線維横断面をH.E.染色し、筋線維の短径と線維数を計測した。組織学的解析において、振盪刺激による筋線維の肥大は、筋線維短径の計測により停止側で確認された。しかし、筋線維数の変化については顕著な違いは認められなかった。筋の肥大を促進するタンパク質であるgrowth differentiation factor 8 (GDF-8)と発生・分化に関与するmyogenic factor 5 (Myf-5)、myogenic factor 6 (Myf-6)のタンパク質発現量は、刺激を行った群と行わなかった群において行った群の停止側に増加傾向を示した。大腰筋のような二関節筋の働きをする筋において起始・停止部分で筋肥大ならびに発生や分化に部位差の相違が認められた。本研究において大腰筋の停止部で刺激による部位差が顕著であったことから振盪刺激が姿勢安定による転倒予防と下半身、特に大腿部における骨を補強する効果的な物理療法になり得ると考える。
  • 江村 正一, 阿閉 泰郎, 陳 華岳
    形態
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    2010年 9 巻 1 号 13-16
    発行日: 2010年
    公開日: 2015/11/18
    ジャーナル フリー
    17種類の哺乳類の喉頭蓋を観察し次の5つの型に分類できた。Ⅰ型:喉頭蓋の上縁が弓状のもの(ケープハイラックス、マレーセンザンコウ、タヌキ、ニホンカモシカ、ヌートリア、ニホンザル)、Ⅱ型:喉頭蓋の先端が尖った三角形を呈するもの(マーラ、レッサーパンダ、チョウセンイタチ、ハクビシン、アライグマ、アブラコウモリ、コモンツパイ)、Ⅲ型:喉頭蓋の正中部に小突起が見られるもの(ホンドギツネ、ジャワオオコウモリ)、Ⅳ型:喉頭蓋の正中部に長い突起が見られるもの(ジャワマメジカ)、Ⅴ型:喉頭蓋の正中部が2分しているもの(カピバラ)。
  • 荒川 満枝, 万年 和明, 島田 達生
    形態
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    2010年 8 巻 2 号 73-78
    発行日: 2010年
    公開日: 2021/04/20
    ジャーナル フリー

    狂犬病は潜伏期が非常に長く、発症すれば有効な治療法はなく、非常に重篤な経過の後ほぼ死に至る重要な人獣共通感染症である。ワクチンは発病予防に有効であるが高価なため、現在副作用の少ない安価なワクチンの開発が全世界的に望まれている。今回我々は分裂酵母であるポンベ菌(Schizosaccharomyces pombe)を用いて、狂犬病ウイルスの表面抗原である糖タンパクG (Gタンパク) を発現させた。さらに、この発現タンパク質の狂犬病に対するワクチンとしての有用性について検討した。

    Gタンパクまたはその疎水性アミノ酸領域を外したGSタンパクをコードする遺伝子を含む、プラスミドpAUR224GおよびpAUR224GSを作成し、酵母菌S. pombe C933-1A株の形質転換を行った。GSタンパクの発現は確認できなかったが、Gタンパク発現が確認されたC933-1A-G ③より、試作ワクチンを作成した。これを使用したマウスの免疫実験では、統計的な有意差は認められなかったものの、効果があるという結果を得た。

  • 木森 佳子, 臺 美佐子, 須釜 淳子, 中谷 壽男
    形態
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    2010年 8 巻 2 号 67-72
    発行日: 2010年
    公開日: 2021/04/20
    ジャーナル フリー

    肘窩の静脈穿刺で神経損傷を防ぐには、皮静脈と皮神経の走行位置関係を知り、どの皮静脈に、どのように穿刺するのが適切かを知ることが重要である。今回、御遺体24右上肢を用いて、肘窩の皮静脈と皮神経の走行位置関係を調べた。内・外側上顆を結ぶ線(肘窩線と呼ぶ)より近位では、内側前腕皮神経が尺側皮静脈の浅層を伴下行し、肘正中皮静脈の内側部位の浅層を交差するものがあった。外側前腕皮神経は橈側皮静脈の深層を伴下行していた。肘窩線より遠位では、内側・外側前腕皮神経は枝分かれし、尺側・橈側皮静脈の内外側を伴行していた。肘正中皮静脈の外側部位の浅層を交差する皮神経は少なかったが、上腕動脈がこの静脈に伴行するように腱膜の深層を走行していた。よって、静脈穿刺では肘窩線より遠位の静脈を対象とし、注射針の穿刺部位は、皮静脈の内外側からではなく、直上が適当で、かつ針が皮静脈を貫通しないようにすることが重要であると示唆された。

  • 原 由里子, 黒川 佳奈, 浦井 珠恵, 大桑 麻由美, 中谷 壽男
    形態
    ・機能

    2010年 8 巻 2 号 59-65
    発行日: 2010年
    公開日: 2021/04/20
    ジャーナル フリー

    我々は、三角筋筋肉内注射部位に関する解剖体を用いて、腋窩神経損傷を避けるために、同神経の位置を体表面から相対的に決定する方法を明らかにした。その方法を用いて、14名の被験者において腋窩神経が走行すると推定した部位で後上腕回旋動脈の血流音を超音波血流検知器を用いて聴取し、さらに同じ部位でデジタル超音波診断装置画像を撮影し後上腕回旋動脈が確認されるかを検討した。その結果、先行研究における腋窩神経走行部位の相対的な決定方法が生体にも応用可能であること、また、超音波血流検知器を用いて後上腕回旋動脈の血流音を確認することによって腋窩神経走行部位をより確実に決定できることが示唆された。

  • 加藤 好光, 磯村 源蔵
    形態
    ・機能

    2010年 8 巻 2 号 51-58
    発行日: 2010年
    公開日: 2021/04/20
    ジャーナル フリー

    雄シリアンハムスター(体重約60 g)を使用し、ノルアドレナリンを産生する青斑核の

    形態
    を検索のために、アミン湿式螢光法とKlüver-Barrera染色法を行った。さらにHolmes変法により、神経細胞質内封入体の出現様式を検索した。その結果、青斑核は吻尾側646±54 μm (n=14) にわたり存在し、吻側部は第4脳室の外側端に近接して始まり、中間部は全体的に第4脳室に頂点を持つ三角形の広がりを示していた。尾側部は第4脳室外側縁の腹側部に終わっていた。青斑核細胞の細胞数はKlüver-Barrera染色法で、一側に1,316±103個 (n=14) であった。また青斑核は前頭断切片において細胞構築学的に(17.6±2.2)×(25.4±3.2) μm (n=240) の大きさの円形に近い楕円形の細胞が多い背側部と(16.5±2.0)×(26.7±4.0) μm(n=240) の長楕円形の細胞が比較的多い腹側部に分かれた。Holmes変法により、多数の小さな神経細胞質内封入体(径1 μm以下) が青斑核細胞に観察された。

  • 酒見 博之, 西村 尚子, 山口 暁子, 高橋 敬
    形態
    ・機能

    2009年 8 巻 1 号 3-11
    発行日: 2009年
    公開日: 2015/03/16
    ジャーナル フリー
    我々は前回の研究6)でカドミウムや熱に影響されて凝集塊を形成した非線維的な変性フィブリンをフラクタル幾何学的に解析し、血液の凝固機能に悪影響を及ぼす可能性を示した。  一般に写真をイメージ・スキャンすると、x 軸に対するy 軸の濃淡の変化はデジタル量(グレースケール、振動量)として表すことができる。本研究はフィブリンの重合によって形成されたネットワーク構造の濃淡変化に周期性があることをFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)によって明らかにし、カドミウムによる変性フィブリンのそれと比較検討することを目的にした。1)セルラ・オートマトン(cellular automaton)によって得られた各種の画像をモデルとして解析した結果、パワースペクトルに見いだされた空間周波数は1/fo、1/f1/2、1/f の3つの“ゆらぎ”成分からなり、サイクリック空間(cyclic space)は1/f の他に1/f1/7、1/f1/5が検出された。2)カルシウム、マグネシウム、亜鉛によるフィブリン・ネットワークはサイクリック空間と同じゆらぎ成分から成り立っていた。しかしながら、3)カドミウムに暴露されたフィブリン・ネットワークには1/f1/7成分に密度の低いもう一つのパワースペクトルが見いだされた。すなわち低周波成分を特徴とし、非線維的な異常フィブリン塊が析出した結果であることが示唆された。
  • 大瀧 亮二, 佐藤 寿晃, 長沼 誠, 鈴木 克彦, 成田 亜矢, 佐藤 麻人, 宮坂 卓治, 藤井 浩美, 内藤 輝
    形態
    ・機能

    2009年 8 巻 1 号 13-18
    発行日: 2009年
    公開日: 2015/03/30
    ジャーナル フリー
    ヒトでは、橈側手根屈筋(FCR)は前腕の回内、橈側手根伸筋(ECR)は回外に作用する。本研究では、健常者8名を対象に、手根の屈曲と伸展が前腕の回外力に及ぼす効果について調べた。前腕回内90°(回内)、60°、30°、0°(中間)位で、手根の力を抜いた状態、最大屈曲および伸展した状態で等尺性収縮による回外(それぞれ回外単独、屈曲回外、伸展回外とする)の最大力を計測し、FCR、ECR、上腕二頭筋(BB)の筋電図を記録した。筋電図では、回外前の屈曲でFCR、伸展でECR の活動が認められた。回外時には、回外力の増加に伴ってみられるBB の活動が、回外単独と屈曲回外に比べ伸展回外で増大、屈曲回外ではBBの活動に一致してFCR の活動が減少しECR の活動が増加するのが認められた。回外力は、 回外単独、屈曲および伸展回外の何れも回内位から中間位になるにつれ小さくなった。回内、回内60°、30°、中間位のそれぞれで回外単独の回外力を100%とすると、伸展回外は163±20%(平均±標準偏差)、142±17%、134±15%、118±23%、屈曲回外は81±7%、90±14%、78±13%80±10%となり、どの肢位でも伸展回外で増加、屈曲回外で減少、伸展回外の増加率は中間位になるにつれ小さくなった。以上、回外力は回内位から中間位になるにつれ減少すること、回内位から中間位までのどの肢位でも回外力は手根の伸展により増強、屈曲により減弱、伸展による増強効果は中間位になるにつれ漸減することが示された。 ヒトでは、FCR とECR の間に抑制、ECRからBB に促通、BB からFCR に抑制の脊髄反射がある。筋電図の結果は、今回示した効果が筋の作用だけでなく、反射の活動も反映していることを示唆するものである。
  • 夏山 裕太郎, 易 勤
    形態
    ・機能

    2023年 22 巻 1 号 26-28
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/21
    ジャーナル フリー
  • 姉帯 沙織
    形態
    ・機能

    2023年 22 巻 1 号 22-25
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/21
    ジャーナル フリー
  • 鳥海 拓, 島田 和幸, 寺田 員人, 易 勤, 野中 直子, 影山 幾男
    形態
    ・機能

    2023年 22 巻 1 号 2-13
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/21
    ジャーナル フリー

    表情筋はヒトの感情表現に重要な働きをする筋群である。本研究では、江戸時代以降に出版された解剖書を基に、時代背景とともに我が国における表情筋の呼称と記述の変遷について調査した。1774年に『解體新書』で初めて表情筋の記載説明がなされた後、『重訂解體新書』(1826年)で用語の追加があった。さらに、『解體則』(1858年)で表情筋の詳細な説明がなされた。明治時代になると西洋医学が導入され、初期には英語圏解剖書の原本翻訳書が出版された。なお、この時期の解剖書では翻訳者によって筋名が異なる状況であった。しかし、中期になると、ドイツ医学の教育を受けた日本人自身が著わした解剖書が出版されるようになった。これらはドイツ語で書かれた解剖書の記載方法を参考にしており、各解剖書での表情筋名の記載とその内容に普遍性がみられるようになった。そして、1905年(明治38年)の鈴木による『解剖學名彙』の出版を境にして、表情筋の解剖学名の基本的な日本語名称はほぼ統一された。

  • 関谷 伸一
    形態
    ・機能

    2023年 22 巻 1 号 19-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/21
    ジャーナル フリー
  • 田口 明子
    形態
    ・機能

    2023年 22 巻 1 号 17-18
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/21
    ジャーナル フリー
  • 易 勤
    形態
    ・機能

    2023年 22 巻 1 号 15-16
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/21
    ジャーナル フリー
  • 林 恵里子, 田中 美智子
    形態
    ・機能

    2023年 21 巻 2 号 57-65
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー

    看護学部2年次生の解剖学標本示説実習のレポートを分析し、学びの内容および生体の内部構造に関する看護学生の視点・思考過程の特徴を明らかにすることを目的とした。「解剖学標本示説実習に向けて」(前)と「解剖学標本示説実習を終えて」(後)のレポートを分析対象とし、対象者には自由意思であり同意の撤回が可能である事などを伝え、203人中169人の同意を得た(回収率83.3%)。KH-Coderを用いて記述内容を年度やグループごとに整理し、頻出語、共起ネットワーク、対応分析を行い構造化した。前後の対応分析では、時間軸と個別な体験等に基づく語句が特徴づけられた。実習後のレポート分析から【実際に臓器を見る・触れる・感じることによる理解の深まり】【各臓器の形状や位置が明確にわかり、臓器のイメージを修正し、学生自身が捉えている臓器の状態と実際の違いに驚き、対象での違いがあることがわかる】【看護師の臨床推論などの思考過程を育む】【御献体者やその御家族への感謝】【感謝と共に看護学の原点の再確認をし、看護師としての責任や自覚を強固にする】という学びが抽出された。さらに、看護学教員が解剖学標本示説実習を担当する際に取り組むべき教授法と課題についても検討した。

  • 島田 和幸, 易 勤
    形態
    ・機能

    2023年 21 巻 2 号 48-56
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー

    足立文太郎博士に関しては国内外を問わず、数名の研究者により報告がなされているが、その報告の主たる内容は軟部組織に生じる人種間の差、いわゆる軟部人類学的な考えからもたらされた「日本人の血管系」に関する業績に関する報告事項がすべてである。今回、著者らはこれらの先行報告を踏まえて、足立の研究に対する姿勢、思考の結果作成された書籍、論文とその様な論文を作成するに至る足立の人物像について述べた。特に人生をかけて作成された「日本人の血管系」の所見報告が、世界中の研究者や解剖教科書の中で、足立の書に典拠を求めるに至ったかについてのその要因については以下の様にまとめることができる。

    ①当時の医学の主流であるドイツ語で書かれている。

    ②広く全世界の医系の大学に外務省在外公館の協力のもとで謹呈されたので、現在でも世界の医系の大学図書館に所蔵されている。

    ③当時の著名な海外の解剖学者にも個人的に謹呈されているので、血管系の研究で足立の業績を引用している。

    ④我が国においても医学部や医科大学図書館に謹呈されており、容易に調べることができる。

    ⑤小金井良精(こがねいよしきよ)による多大な足立への援助により、世界の足立へと海外に名を知らせることができた。

    以上よりこれまでの報告では触れていなかった足立文太郎博士に関する人物像、研究業績、日本人の脈管系の研究書の出版に関する逸話、などについて、今回、京都大学に保存されている資料を基にこれまでの先行報告に追加して報告した。

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