介護予防の方策の一つは, 現時点では自立生活を送っている在宅高齢者のうち, 身体精神機能のレベルが, 早期に, 自立生活が困難な水準にまで低下してしまう危険性が高い高齢者を同定すること, そして, これら高危険度群を標的集団として, 身体精神機能の維持向上に有効な介入を実施することである. 高知県は, 2002年度から, 県立保健所が管内市町村を支援して, 市町村の介護予防事業が, この方策に則って展開されるよう取り組んでいる. この方策を実践した事例を紹介し, 県庁が政策立案で, 県立保健所が技術支援で役割を担う必要があることを指摘した.
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