筆者らは、小学校の障害児学級に在籍する児童に対して個別の指導計画を作成し、実践した。その際、コーディネーターが、校内の連携・支援体制づくりに取り組んだ。そして、連絡調整役としてのコーディネーターの役割について検討した。その結果、対象児童の変容はもとより、教職員、保護者の意識の変容がみられ、校内の連携・支援体制が強化された。このことから、コーディネーターの役割として、教師間や保護者との連絡調整にとどまらず、校内の連携・支援体制づくりを目指すことの重要性が示唆された。また、第三者としての客観性を保ちながらも、教師集団の一員として協働意識をもって臨むことの必要性が明らかになった。
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