先端科学技術としてのファインセラミックス分野、また、伝統工芸を含む広義のセラミックス産業を今後発展させていくためには、若手人材の育成がますます重要な課題となっている。このような問題意識を背景に、日本セラミックス協会「セラミックス」誌では、日本セラミックス協会教育委員会の協力の下で「セラミックスと教育」という特集の刊行を予定している(2010年4月発行予定)。この一環として、高等学校におけるセラミックス教育の現場を訪問し、実習時間を中心とした訪問取材を行った。本報告では、実際に取材させていただいた教育現場での取り組みを紹介するとともに、高校の先生方から寄せられた、大学・公的研究機関や日本セラミックス協会への期待を込めた「現場の声」を伝える。
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