嫌気, 好気回分活性汚泥法による, BOD, 窒素, リンの同時除去に関し, 運転サイクルの差異による処理特性および窒素とリンの比 (N/P) の影響を実験的に検討した。また24時間サイクルで, 排水供給時間を0, 2, 8時間とし, 種々の期間に嫌気条件を設定したときの窒素, リンの挙動についても検討した。
その結果, BODは常に良好に除去された。窒素はリンを過剰に含まない限り良く脱窒され, 一方リンは窒素を大過剰に含まない場合過剰摂取により除去された。嫌気条件の設定期間は, 排水の2時間供給, 8時間供給において, 初めの2時間, あるいは4時間に設定するのが最も望ましい運転サイクルであった。また, N/P比は, 5-7にするのが排水供給2時間および8時間の場合に共通して最も良好な処理特性を与えた。
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