阪神・淡路大震災では幹線道路の機能喪失が, 全国的に経済や社会に影響を与えた。以後災害に強い道路ネットワークづくりが全国的に求められている。通常, 一般道路と農道ネットワークは別個のものとして考えられ, 広域農道は, 国, 県道と同列に扱われない。しかし, 地震等の災害発生時には, 道路が寸断され, 幹線道路, 広域農道の別を問わず, 通行可能な道路は緊急避難的に使用されることが想定される。その場合, 相互に代替路としての機能が考えられる。今回, 広域農道の災害時における幹線道路の代替機能を, 地震に対する安全性と幹線交通の代替性から試算と考察を行った。
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