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クエリ検索: "有馬頼徳"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 藤本 仁文
    洛北史学
    2012年 14 巻 74-98
    発行日: 2012/06/02
    公開日: 2024/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿は、徳川将軍権力を中核に形成された参勤交代制の特質およびその変質過程を分析し、幕藩体制解体過程の一端を明らかにするものである。本制度は幕府が指定した時期を全大名が忠実に守って参勤交代を繰り返すことにより、江戸や全国各地の軍事力配備、軍役体系を維持するというのがその本来の意味や機能であった。しかし大名課役の増大、藩主の病気等を理由に、宝暦―天明期に幕府が指定した時期を守るという原則が崩れ、一九世紀においては個々の大名が幕府から指示された時期を守らずに夫々の都合と思惑で参勤交代を繰り返すようになり、本制度は本来の意味や機能が失われることになった。幕藩領主全体の共同利害を保つという意味を有していた本制度は、一八世紀半ばを境にして大名がただ江戸と国許を往復し藩財政を圧迫させていくだけの負担になっていったのである。
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