UFC付きコンソール4台について, バランステストを透析後に毎月1回施行していた時期 (1期) と毎日透析開始前に施行するようになった時期 (2期) とに分け, 各々1,000回の透析での異常除水誤差の頻度を比較検討した. 実測除水量と予測除水量より求めた除水誤差が±250g以上の異常除水誤差の件数は, 1,000回透析当り1期で97件 (透析装置の故障7件, 人為的ミス3件, 原因不明87件) あったのに対して, 2期では44件 (透析装置の故障3件, 人為的ミス1件, 原因不明40件) と半減していた. 透析装置のバランステストの異常に対しての修理件数を比較すると, 1期では透析後の修理のみが7件であったのに対して, 2期では透析前の修理が10件, 透析後の修理が3件であった. 透析開始前にバランステストを毎日施行することによりコンソールの異常を事前に発見することができ, 異常除水誤差を減少させることができた.
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