14C-HY-770をラットに経口投与後の脳,脊髄への放射能の分布について検討した.放射能の定量は,オートラジオグラムからビデオカメラで読み取り,画像処理システムにより解析する方法を用いた.
1.投与後の時間にかかわらず,脳の各部位にはほぼ一様な放射能分布が認められた.
2.脊髄においては,灰白質部分は脳とほぼ同程度の濃度であったが,白質部分はわずかに低い値を示した.
3.脳,脊髄中の各部位の濃度は,いずれの時間でも血液中濃度より高く,さらに各部位において,血液中濃度比の時間による差はなかった.
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