Ted Nelsonは、ハイパーテキストについて、non-sequential writingであると定義している。近代文学研究の対象をハイパーテクストであるとみなしたとき、どのようなことが明らかになるかを考えたい。まず、テクストは、過去にだけ属するのではなく、現在にも存在している。また、個別の研究課題は、つねに普遍的な課題とともに追究されるべきである。注釈について、structangleというネルソンの概念を援用すれば、テクストの生成の過程のすべての関連性をあきらかにするという課題を見出すことができる。
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