高齢者や障がい者の増加,外国人の労働者や観光客の増加,子育て支援の脆弱性等が都市の問題として明らかになっている。都市交通の分野でも同様である。SDGsの具現化が日本国内でも関心事である。誰一人取り残さない=みんなが使いやすいという観点で,都市交通もユニヴァーサルデザインの需要が高まり,エコデザインとの融合ニーズも高い。しかしDXを中心に技術的な変化も大きく,それに応じるためには未来のあるべき姿をしっかり見つめ,あるべき方向性に向かい対応策を考えて,未来に近づいていく探索的アプローチ,即ちスペキュラティヴ・デザインを大切にしてバックキャスティングの姿勢を重視する必要がある。
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