地方創生の時代にあって、観光教育は、地域の将来の担い手不足を解決する手段として成長の早期段階から推進されている。観光教育の定義や実践は多様化しているが、「観光を学習素材に含める地域教育」として捉えた場合、高等学校の多くでは「総合的な探究の時間」を用いて地域連携・協働により図られている。本研究では、基礎自治体が県立高等学校の地域教育へ積極的に関わる事例を取り上げ、連携・協働のガバナンスに着目して整理を行った。この作業により、基礎自治体が県立高等学校の地域教育へ関わる背景と意義が浮き彫りとなり、観光教育が地域の将来的な人材育成に繋がるためのあり方について示唆を得ることができた。
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