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クエリ検索: "森秋子"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 崎元 暢, 大西 貴子, 石森 秋子
    日本臨床免疫学会会誌
    2013年 36 巻 5 号 402a
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/10/31
    ジャーナル フリー
    【目的】我々は過去にヒト培養角膜上皮細胞(HCEC)においてTNFレセプター(TNFR)1の細胞外ドメインシェディングがみられることを報告した.また,P2Y2レセプター刺激が細胞内Ca2+濃度依存性にTNFR1シェディングを亢進することが報告されている.今回,TNFR1シェディングが実際にTNF-α標的細胞でのシグナル阻害効果を有するか,臨床的意義についても検討した.【方法】シェディング促進剤としてUTP,peptidoglycan (PGN),またはphorbol myristate acetate (PMA)を用いた.HCEC上清中に(1)TNF-α単独投与,(2)UTP/PGN/PMA刺激後にTNF-αを添加した群,(3)TNF-α processing inhibitor投与後に(2)を行う群の3群にわけ,細胞内リン酸化Iκβ発現をwestern blot法で検討した.また,P2Y2受容体アゴニストであるジクアホソルナトリウム点眼が適応であるドライアイ症例5例9眼に対し,同点眼を1か月間行い点眼前後の涙液を採取し可溶性TNFR1濃度をELISA法で測定した.【成績】(1)ではリン酸化Iκβを発現した.(2)ではリン酸化Iκβ発現は抑制された.(3)ではリン酸化Iκβを再び発現した.ジクアホソルナトリウム点眼によって涙液中TNFR1濃度は有意に上昇した(点眼前;1306.9±587.2 pg/mL,点眼後;1640.3±707.8 pg/mL,p<0.01).【結論】膜上皮細胞におけるTNFR1細胞外ドメインシェディングは,TNF-αシグナルの細胞内伝達を阻害するという生理的意義を持つ可能性が示された.
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