本作品は、老朽化に伴う建て替えが決定している小学校旧校舎をVR空間としてアーカイブし、それを素材としたカードゲーム「いのこりマスター」を開発することで、多世代・地域間での「文化的記憶継承」を促す新たな手法として提案するものである。「短い時間で遊ぶことができ、教職員や空間に紐づいた小学校時代の記憶を語る」ことをコンセプトとし、様々な立場から小学校時代の記憶の語りを手がかりに価値観の共有を促すことが可能となっている。
本報告では、作品の概要とデザインプロセス、及び日常へ対話が波及する可能性に関する利用評価について報告する。
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