児童に問題解決力をつけるには一人ひとりの能力に応じた指導が必要だととらえた。新学習指導要領の中でも, 進んで生活の中で算数で身につけた力を活することが目標に上げられている。また, 児童の発達段階に応じてパーソナルコンピュータ (以下パソコンと言う) 等の指導を適切に行うよう配慮するようにもなっている。これらのことからも個人差に応じる指導が大切でり, そのためにもパソコンの活用の仕方を研究する意義があると考える。ここでは, 小学校5年生「三角形や四角形の面積」の単元で三角形の求積の理解を深める場面でのパソコンの活用をした。パソコンの持つ特性や機能を踏まえて, 個人差に応ずるということを明らかにしながらCAIソフトの開発をしたものである。子供たちが生き生きと取り組む様子は, その目の輝きや学習に熱中する態度によく表れていた。
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