詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "歯科技工士養成所"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 雲野 泰史
    日本口腔保健学雑誌
    2022年 12 巻 1 号 62-66
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/20
    ジャーナル フリー

     歯科技工士国家試験は,平成28年2月より全国統一試験が実施された.実地試験は,彫刻,ワイ ヤー屈曲,歯の外形描記の3題であり,統一以前に実施されていた人工歯排列・歯肉形成,ワックスパターン形成,歯列模型によるワイヤー屈曲は実施されなくなった.

     全国歯科技工士教育協議会は,技術の担保を目的とした人工歯排列・歯肉形成,ワックスパターン形成の実技評価試験を実施している.本学では,実技評価試験での認定と技術向上のために,従来通りの実習を行っている.

     本報告では,2022年度の実習内容の変更点について示すと共に,経済的負担軽減のために試作したシリコーン陰型による咬合床の製作法を示し,今後の検討すべき課題の礎とすることである.

     第2学年次の授業科目である歯科技工実習では,新型コロナウィルスの感染状況が見通せない中で,臨床実習の時期を1か月遅らせ5月からの開始とした.4月中は,臨床実習の導入準備期間と定め,第1学年次の実習や座学での知識を活用し,自らスケジュールや製作手順を考えながら歯科技工物の製作を実施した.有床義歯技工学実習では,金属床義歯の製作を導入した.実技評価試験対策のための人工歯排列・歯肉形成に使用する咬合床は,既製品の購入を一部取り止め,シリコーン陰型による製作を行うことにした.学生は繰り返しの実習ができ,レベルアップだけでなく経済的負担軽減にも有効であると考えている.

     実習内容の検討により教育成果が得られているか,常にPDCAサイクルである4つを検証しながら改善を進めていくことが必須である.

feedback
Top