浜松市内の環境水中に含まれる腐植物質及びその他の蛍光物質を三次元蛍光スペクトルを測定して検討した。励起波長345nm, 蛍光波長430nm付近の蛍光ピークの蛍光強度と250nmの吸光度との間には相関性が認められた。種々の孔径のろ紙及びメンブランフィルターによる環境水のろ過について検討した結果, 蛍光物質によってろ過処理効果が異なるので, 環境水をろ過処理する場合, 三次元蛍光スペクトルを比較して適当なろ紙又はメンブランフィルターを選択することが必要である。8種類の固相抽出用カートリッジを用いて固相抽出処理を検討した。固相抽出処理では蛍光物質の種類, 溶存状態に関係なく蛍光物質を除去でき, AC2カートリッジを用いると, ほぼ100%蛍光物質を除去できた。
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