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クエリ検索: "毛無山" 鳥取市
6件中 1-6の結果を表示しています
  • 橋詰 隼人, 李 廷鏑, 山本 福壽
    日本林学会誌
    1996年 78 巻 4 号 363-368
    発行日: 1996/11/16
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    鳥取大学蒜山演習林の標高700~770mに設定されている四つの産地試験地でブナの開芽調査を行った。産地試験に用いた種苗は北海道から宮崎県まで日本列島の31カ所で採集した。樹齢7年生の試験地では,開芽は北海道•東北地方産が最も早く,次いで北陸•山陰地方産が早く,関東以西の太平洋側産が最も遅かった。開芽期に関して地理的変異が認められ,開芽期の最も早い産地と最も遅い産地との間に約15日の差がみられた。11年生試験地でも,開芽は東北地方産が最も早く,山陰地方産の開芽は5~10日遅れた。17年生試験地では,東北地方から山陰地方までの各産地の間に開芽期に大きな差はなく,試験地の樹齢が増加するに従って開芽期の産地間差が小さくなる傾向にあった。開芽期はまた家系および個体によって差があり,開芽期の早晩は遺伝的な性質によることが示唆された。
  • 島野 安雄, 小野寺 真一
    地下水学会誌
    2001年 43 巻 4 号 353-364_1
    発行日: 2001/11/30
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 鶴崎 展巨
    タクサ:日本動物分類学会誌
    2007年 22 巻 3-14
    発行日: 2007/02/20
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル オープンアクセス
    Recent taxonomic and phylogeographic studies of various terrestrial organisms in the Chugoku Mountains, western Honshu, Japan, have revealed a number of remarkable geographic differentiations among populations in the mountainous regions. Interestingly, geographical boundaries of those differentiations tend to occur intensively in three areas: 1) Sendai River (eastern part of Tottori Prefecture), 2) Asahi River (Okayama Pref.) and Hino River (western part of Tottori Pref.), 3) Ota River (western part of Hiroshima Pref.) and Takatsu River (western part of Shimane Pref.). Each of these river systems has worked as a geographical barrier that facilitates genetic differentiation among the populations or as a barrier to block dispersal of populations that had already differentiated elsewhere. The current paper reviews various examples of geographic differentiations of terrestrial animals, especially harvestmen and other arthropods, in the Chugoku Mountains and discusses possible factors inducing these population differentiations.
  • 伊藤 史彦, 長澤 良太, 日置 佳之
    景観生態学
    2012年 17 巻 1 号 7-17
    発行日: 2012/06/22
    公開日: 2012/07/28
    ジャーナル フリー
    野生生物の適切な生息地保全のためには,現に生息地が確認された場所だけではなくランドスケープレベルの視点から見た潜在的な生息地も考慮に入れることが重要である.本研究では,環境省版レッドデータブックに絶滅危惧IB類に登録され,生息数の減少が懸念されている大型猛禽類のクマタカ(Spizaetus nipalensis)を対象種とし,GISを用いた空間データに基づく多変量解析手法によるハビタットモデルの構築を行い,潜在的な生息地を推定した.3次メッシュ単位でデータベース化された環境指標を独立変数とし,クマタカの目撃情報の有無を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った結果,目撃情報データの64.1%を説明し得るハビタットモデルを構築することができた.さらに,このモデルを用いて作成したクマタカの潜在的生息地図を用いたGap分析や計画道路との関係解析の結果,鳥取県におけるクマタカの潜在的生息地の脆弱な地域を抽出することができた.本研究で得られた潜在的生息地を参考に,今後は,営巣,ハンティング等クマタカの各行動別に利用環境を解析し,クマタカの生息に極めて重要な地域の抽出を行うことで,適切な保護施策を策定していく必要があると考える.
  • 鶴崎 展巨
    タクサ:日本動物分類学会誌
    2022年 52 巻 4-16
    発行日: 2022/02/28
    公開日: 2022/03/01
    ジャーナル オープンアクセス

    Reproductive interference may be liable to occur in harvestmen, because of their non-elaborated mating behavior and presence of nuptial gifts that may elicit females’ less discrimination to mates. Thus, it is probable that a substantial difference in body size is crucial for building sympatry for two closely related species of harvestmen lacking an effective pre-mating barrier for reproductive isolation. I will review some possible cases of character displacement found in Japanese harvestmen: 1) Leiobunum montanum and L. hiraiwai: These two species occurring widely in beech forests in western Japan show a checkerboard pattern of distribution, i.e., they do not coexist in a single local area. A single exception to the rule is found on the northern slope of Mt. Hyonosen, Tottori, where L. montanum getting extremely elongated body coexists with L. hiraiwai. 2) Gagrellula ferruginea and G. testacea: Distributional ranges of the two species meet at the western part of Hiroshima Prefecture, making a narrow zone of sympatry, though a few introgressions of genes are also indicated. Gagrellula testacea becomes smaller in Kyushu where larger G. grandis occurs and attains the smallest body in Shikoku where it becomes sympatric with G. ferruginea. Other examples include 3) Nelima genufusca, N. nigricoxa, and related species; 4) Pseudobiantes japonicus and Epedanellus tuberculatus (Laniatores: Epedanidae).

  • 千布 拓生, 日置 佳之
    景観生態学
    2017年 22 巻 1 号 11-32
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/08/31
    ジャーナル フリー

    大山隠岐国立公園奥大山地区を事例研究地として自然公園における生物多様性に配慮した植生計画の策定手法を検討した.本研究では,まず,自然公園法にもとづく現行の保護規制制度の課題として,①すぐれた自然景観を構成する生態系の概念が曖昧なため生物多様性が高い空間が必ずしも規制の強い地種に区分されるようにはなっていない点,②二次草原や二次林等の二次的自然の保全がゾーニングに直接的に反映されていない点,③特別地域内の3種類の地種区分が,林業と自然景観・生態系の維持・回復の関係を今後見直す上でむしろ障害となる可能性がある点,を指摘した.これを踏まえ,複数の評価軸を用いることにより,生物多様性に配慮した植生計画の策定方法を提言した.具体的には,縮尺1/5,000相当の現存植生図,明治時代から現在に至る土地被覆の変遷及び希少性の高い植物の分布図を基礎的データとして用い,「植生自然度」による評価に加え,戦後の4時期の空中写真の目視判読による「土地被覆の履歴」,植生が再生するまでの時間的な概念を取り入れた「再現困難度評価」,絶滅危惧種の生育密度の多寡を取り入れた「希少種の保全上重要な植物群落」による評価を行うことにより,自然環境の多面的評価を試み,それにもとづいて植生計画を提示した.現行の法定保護規制計画と本研究の植生計画を比較した結果,①植生自然度が高い場所と地種区分の間に齟齬が見られること,②特に草原及び湿原に希少種が集中分布しているにもかかわらず,その維持・保全に必要な植生管理が地種区分に位置付けられていないこと,③今後,主伐期を迎える人工林を,主伐後別の植生への転換を図るのか,再造林を行うかという将来計画が現状追認型のゾーニングでは考慮されていないこと,が明らかになった.また,自然公園のゾーニングに関する先行研究と比較を行ったところ,従来の研究では,概ね植生自然度が自然環境に関する評価軸として用いられてきたため,研究にもとづく新たなゾーニング案においても種の多様性は十分反映されていないこと,植生の再現困難度といった時間軸を取り入れた評価手法は見られず,自然環境の再生という課題があってもそれを計画に反映できていないことが明らかになった.今後は,本研究で提示した手順による植生計画立案方法や出来上がった植生計画の有効性について,客観的な評価を加えながら改善していくことが課題である.

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