茨城県における昭和戦前期の観光関係者の意識を、1938(昭和 13)年 7 月発行の観光専門誌『観光の茨城縣』掲載の座談会記事から読み取ることを試みて、河原子町(現日立市)の河原子海水浴場における海水浴誘致、現地では催事などの接遇を開催して、戦争、戦時体制でありながらも体位向上と海水浴を結び付けて積極的に地元自治体は行っており、海水浴客を輸送する鉄道省(現 JR)も強力にしており、夏の海水浴シーズンだけではなく、通年で観光客を誘致するよう歓楽的なサービスを実施したことがわかった。
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